世間を大きく騒がせることになった回転ずしチェーン店での迷惑動画。
少年が、しょう油ボトルのそそぎ口をなめるなど迷惑行為に及んだ動画をめぐり、スシロー側が損害賠償を求め、少年側を提訴していたことが明らかになった。
その請求額は、およそ6,700万円。
きっかけは、2023年1月、岐阜県内にあるスシローの店舗で撮影されたとされる迷惑動画。
高校生とみられる少年が、しょう油ボトルのそそぎ口をなめるだけでなく、なめた湯飲みをもとに戻す様子も収められていた。
さらに、自分の指に唾液をつけ、それを回転レーン上のすしになすりつける様子も。
この動画は、SNSで拡散され、炎上した。
スシロー側によると、この動画の拡散により、全国の店舗で客が大幅に減少。
加えて、運営会社の株価が5%近く下落し、1日で160億円以上の経済的損失が出たなどとして、2023年3月、少年を提訴。
およそ6,700万円の損害賠償を求めている。
スシロー側が、少年に求めている6,700万円の賠償額に、街の人はどう感じるのか。
30代「6,700万円というのは、ちょっとやり過ぎなのかな。感情論で言えばかわいそう」
30代「負担が大きそう。払える金額ではないと思うので」
「6,700万円は高すぎる」という声もあった一方で、「妥当だ」とする声も多く聞かれた。
20代「良い例じゃないけど、最初に厳しく取り締まることは必要なことなのじゃないかな」
30代「被害に見合ってはいるのかな。親の義務、責任というか、社会人ではないから」
今回のスシロー側の提訴について、法律の専門家は、「実際に認められる賠償額は、数十万円から100万円程度ではないか」と指摘。
そのうえで、「6,700万円という請求額には、別の目的も含まれているのでは」との見方を示した。
山田・尾崎法律事務所 山田奈美香弁護士「そういった行為をすると、多額の金額を賠償(請求)されますよと。同じようなことをしてしまう方に対する“抑止効果”というのが一番大きいところ。おそらく、すぐに和解ということはなくて、判決が出るまできちんと訴訟を追行する可能性がかなり高い」
今回のスシロー側の提訴に対し、少年側は、答弁書を提出。
「反省の日々を送っている」としたうえで、客の減少は、「同業他店との競合も考えられる」などとして争う姿勢を示している。
(関西テレビ)
(東海テレビ)
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