【連合】連合と政治の歴史「2大政党制に向けての希望」そして「挫折」 (2023年2月13日)

【連合】連合と政治の歴史「2大政党制に向けての希望」そして「挫折」 (2023年2月13日)

かつて日本には、労働組合を支持母体とする2つの勢力がありました。一つは打倒自民党を掲げて政権交代を目指した社会党。

そしてもう一つが民社党です。愛知民社党のドン、春日一幸氏は自民党、公明党と連携する、いわゆる自公民路線で、保守層にも支持を拡大。県内の中小企業をまとめあげ、愛知に民社王国を築きました。

ところがリクルート事件が発生。政治とカネのスキャンダルにまみれた自民党に、国民の怒りが爆発。自民党にかわる政権を作るため、社会党と民社党をそれぞれ支えていた二つの労働組合が一つになりました。それが連合です。

その後、1994年の新進党結党を皮切りに政界再編が加速。そして2009年、ついに民主党政権が誕生。

「政治を本気で国民の手に取り戻して行こうじゃありませんか、みなさん」民主党 鳩山由紀夫代表(当時)

ところが2012年11月――。「16日に解散をします やりましょう だから!」民主党 野田佳彦総理(当時)

わずか3年で再び政権の座は自民党に。そこから民主党の崩壊が始まりました。2017年には党内のリベラル勢力を排除して、小池東京都知事率いる希望の党との合流を試みましたが結果は惨敗。

逆に排除された側のリベラル勢力の立憲民主党が野党第一党になると、それまで一枚岩だった連合の団結に亀裂が入ります。

連合の中核の一つだったトヨタ労組が選挙戦への不参加を表明。二大政党制の実現に見切りをつけ、距離を縮めたのは、共産党と共闘する立憲民主党ではなく、なんと政権与党の自民党。その動きは、トヨタ労組だけにとどまりませんでした。

2022年4月、連合の芳野会長が出席したのは、なんと自民党の会合。連合の会長が、これまで相対してきた自民党の会合に出席したのは異例です。

「私ども(連合)の政策実現のために、ぜひ、自民党さんにもお力を貸していただきたいというお願いをし、自民党さんの方からも、ぜひ、課題解決に向けて、ということをいただけたので、私たちは政策実現に向けて、これから一緒に取り組めればなと思います」連合 芳野友子会長

芳野会長は、2月26日に開催される自民党大会に出席する予定です。

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