過去最多となる1291万人の学生が出願した中国の大学入学試験「高考」。試験初日の7日は各地で何台ものバスが警察などに先導されながら、会場に向かっていく場面が確認されました。
■人生左右する一発勝負 きょう初日
チアガールにブラスバンド、町はお祭り騒ぎ。実は試験会場に向かう受験生たちを乗せたバスを見送る人たちです。
7日に行われた大学入試の受験者数は、なんと1291万人です。学校で寝泊まりし、一日16時間以上、勉強を続けた高校生たち。日本のように2次試験や面接はなく、まさに1発勝負で人生が決まります。
■祈る保護者 なぜチャイナドレス?
試験会場にはチャイナドレスで駆け付ける保護者も。なかにはドレスをまとった父親の姿も…。なぜチャイナドレスで受験生を応援するのでしょうか。
7日、中国で行われた大学入試。1291万人が一斉に受験。受験生は…。
受験生:「(Q.今の気持ちは?)…」
母親:「緊張しています」
炎天下、チャイナドレス姿で子どもたちを待つ親たち。チャイナドレスの漢字表記には「旗」という文字が入っていて、「旗を揚げて勝利する」という意味を込めたゲン担ぎだといいます。
■ドローン盛り上げ 「塾禁止」で波紋
ドローンを使って受験生を盛り上げます。警察も動きます。受験勉強の邪魔にならないように、カラオケ店やスナックに対し、音を出さないよう取り締まりを行ったのです。
6日、多くの学校で受験生たちは泊まり込みで勉強を続け、最後の追い込み。先生もチャイナドレス姿で授業。
中国では営利目的の学習塾は禁止されています。普段の教室内の映像には、ぐったりとしている生徒たちが映っています。学校の授業時間は増加しているといいます。
小さな町には試験会場がないことも多く、受験生たちはいったん学校に集合し、バスに乗り込んで会場へと移動。町の人々は沿道に詰め掛け、受験生たちにエールを送り続けます。
中国は受験生の数は増加し続け、今年は1291万人が受験。2次試験はなく、今回の試験の点数で、どの大学に入れるかが決まるのです。
高校の先生:「あなたたちの運命と将来が決まる」
「人生を左右する」といわれる大学受験。受験生たちの熱い戦いは8日も続きます。
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