2024年秋に健康保険証が廃止され、病院での手続きにはマイナンバーカードが必要になる見通しですが、鹿児島県保険医協会は、31日記者会見を開き、廃止ではなく、併用できるようにすべきと主張しました。
記者会見を開いたのは、県内の医師と歯科医師、約1200人の会員で組織する、県保険医協会です。
健康保険証は、2024年秋に廃止され、病院での手続きにはマイナンバーカードに必要になる見通しで、2023年4月からはほとんどの医療機関でマイナンバーカードで受診するための機器が設置されています。
協会で加盟する医療機関にアンケートを取ったところ、回答があった144の医療機関のうち、4割で機器の不具合などのトラブルがあったということです。
協会では健康保険証が廃止されマイナンバーカードでトラブルが発生した場合、患者は無保険の状態となり、医療費を10割負担する可能性があるとして、健康保険証とマイナンバーカードが併用できるようにすべきと主張しました。
県保険医協会・高岡茂副会長は「マイナンバーカードを使いたい人が使うことに反対ではない。健康保険証を廃止することで高齢者など使いづらい人にとっては医療を受診できなくなる可能性ある。(健康保険証は)残して、併用にしてほしい」とコメントしています。