杉田水脈衆議院議員に賠償命令が出ました。
訴状によりますと、大阪大学の牟田和恵名誉教授ら4人は文科省などが交付する科学研究費を使って論文などを発表したところ「慰安婦問題」に関する記述があったことから、自民党の杉田水脈衆議院議員に「反日研究」とSNSに投稿されるなどしました。
牟田さんらは名誉を棄損されたとして裁判を起こしましたが、1審の京都地裁で敗訴し、控訴していました。
5月30日の判決で大阪高裁は、杉田議員がネット番組で科学研究費に不正経理があったと発言したことについて「証拠はなく違法行為にあたる」と認定。牟田さんに33万円の損害賠償を支払うよう杉田議員に命じた一方、ほかの3人の訴えについては控訴を棄却しました。
(大阪大学 牟田和恵名誉教授)
「一部にしろ杉田議員の私たちへの名誉棄損で不法な物であると認められたということで非常に感慨深く思っています」
杉田議員側は「一部認められなかった点は今後精査する」としています。
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