歌舞伎役者の市川猿之助さんと両親が搬送された当時の状況が分かってきました。猿之助さんが「前日に話し合い、両親がそれぞれ薬を飲んだ」という趣旨の説明をしているということです。
■市川猿之助さん 容体の回復は
本来なら猿之助さんが務めるはずだった舞台。ファンの思いは複雑です。
18日、自宅で両親と倒れているのが見つかった歌舞伎役者の猿之助さん。父・段四郎さんと母・喜熨斗延子さんは向精神薬中毒で亡くなり、猿之助さんも自殺を図ったとみられています。猿之助さんはすでに退院していますが、自宅に帰ってきた様子は確認できていません。新たに分かったこともあります。
捜査関係者によりますと、猿之助さんが前日の夜に家族と話し合い、両親がそれぞれ薬を飲んだという趣旨の説明をしていることが分かりました。また、両親には争ったあとがなく、自宅には第三者が侵入した形跡もなかったことが分かっています。
■猿之助さん代役・市川團子さん(19)
明治座の公演。猿之助さんの代役を務めているのが、19歳の五代目・市川團子さんです。團子さんは、猿之助さんのいとこで九代目・市川中車こと俳優の香川照之さんの長男。
市川團子さん(当時7):「歌舞伎は初めてですが頑張ります。よろしくお願いいたします」
猿之助さんの襲名会見の時には、当時7歳の團子さんも同席。仲良く触れ合う2人の姿がありました。あれから12年…。
■代役・市川團子さんに拍手喝采
準備期間わずか一日で、猿之助さんの代役を務める團子さんに称賛の声が相次いでいます。
明治座の昼公演。準備期間はわずか一日ながら、19歳の市川團子さんは猿之助さんの代役を見事に演じます。22日の公演は満席。「宙乗り」では拍手喝采(かっさい)だったといいます。
團子さんの公演を見た人:「もう涙が出てきた。声も似ているし、色んな(背景)をくっつけて見入って良かったって感じ」「今まで團子さんのこと知らなかったが、楽しみな人が出てきたなと」
■猿之助さんについて松竹コメント
松竹は、今後の猿之助さんの公演について新たなコメントを発表しました。
松竹(21日):「来月以降の公演の見通しなど今後のことも含めまして、皆さまにご説明をさせていただける状況になりましたら、改めてお知らせいたします」
厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。
▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp