ふるさと納税訴訟で泉佐野市が逆転敗訴「入口論だけで先を絶たれた」市は上告する方針(2023年5月10日)

ふるさと納税訴訟で泉佐野市が逆転敗訴「入口論だけで先を絶たれた」市は上告する方針(2023年5月10日)

ふるさと納税訴訟で大阪府泉佐野市が逆転敗訴しました。

 返礼品にギフト券を上乗せするなどあらゆる“奇策”でふるさと納税に力を入れた泉佐野市。2019年には約185億円の寄付金を集めました。これを受けて総務省は、2018年度に約4億9700万円とした地方交付税の額を、2019年度は約5300万円に減額しました。

 泉佐野市は減額決定の取り消しを求めて、2020年に国を相手取り提訴。1審の大阪地裁は「減額要因の根拠が見いだせない」として決定の取り消しを命じたため、国側が控訴していました。

 今年5月10日の判決で大阪高裁は「地方交付税独自の紛争処理手続きがあり、裁判の対象とはならない」として減額が違法かどうかは判断せず1審判決を取り消す“門前払い”としました。

 (大阪府泉佐野市 道下栄次参与)
 「入口論だけで先を絶たれたみたいなことになりますので、市としてはそこがまず残念な点」

 泉佐野市側は上告する方針です。

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