ゴールデンウィークの風物詩ともいえる大会が開幕した。全国の強豪が集う能代カップ高校選抜バスケットボール大会が、3日から秋田県能代市で始まった。映画「スラムダンク」の聖地巡礼の効果もあり、バスケの街は盛り上がりを見せている。
インターハイや国体、ウインターカップに次ぐ「第4の全国大会」とも称される「能代カップ」。36回目のことしは、2022年のウインターカップの覇者・新潟の開志国際や地元の能代科学技術など男子6チームと、女子4チームが出場している。
菅原咲子アナウンサー:
「ことしの能代カップ、観客の定員は去年の倍の約1500人。初戦を前に観客の期待も高まっている」
能代市の男性:
「能代市民の誇りの大会なので、必ず時間があるときは来るようにしている」
青森県から観戦に来た女性:
「能代科学技術を見に来たので、勝ってほしいのもあるが、けがはしないでもらえればと思っている」
オープニングゲームは、能代科学技術と京都・洛南の一戦。能代科学技術は積極的な攻撃で序盤から得点を重ね、前半を28点リードで折り返した。
後半も追いすがる洛南を振り切り、88対83で勝利した能代科学技術。3大会ぶり、そして校名変更後初めて能代カップで白星を挙げた。
能代カップの開幕とともにバスケの街は盛り上がりを見せている。
市内中心部にある「能代バスケミュージアム」。今話題の映画「スラムダンク」に登場する「山王工業」のモデルとされる能代工業にまつわるグッズが展示されているとあって、「聖地巡礼」スポットとして連日多くのファンが詰めかけている。
菅原咲子アナウンサー:
「バスケミュージアムでは、新たなグッズの販売が始まった。それが、由利本荘市の工芸品『ごてんまり』でバスケットボールをかたどったストラップ」
由利本荘市は、劇中に市内の神社とよく似た場所が登場することから、能代市と同じく多くのファンでにぎわっていて、聖地巡礼の地のコラボレーションで何かできないかと新グッズを制作することになった。
ストラップは、ごてんまり職人の手作りで、2日から10個限定で販売されている。
能代カップは5月5日まで。ゴールデンウィークは、バスケの街がさらににぎわいそうだ。