こちらは、中国のSNSに投稿された窓が割れたBMW車の映像です。上海モーターショーのBMWのブースで起きたアイスクリームの配布を巡るトラブルで中国国内で批判が相次いでいます。
■なぜ外国人だけ?「アイス事件」
駐車場に散らばるテールライトの破片。リヤガラスには穴が開き、ドアハンドルも捻じ曲げられるなど、無残な姿を見せています。
中国のSNSに吹き荒れる、車を破壊したり、アイスで汚したりする映像。その矛先となっているのは、ドイツの大手自動車メーカー・BMWやその傘下の車です。なぜ、中国の人たちはここまで怒りを爆発させているのでしょうか。
発端は、先週から行われている上海モーターショー。BMWの小型車「ミニ」のブースでは、お土産としてアイスクリームを配布。そこへ中国人女性がやってきますが…。
女性スタッフ:「もうないです。配り終わりました」
ところが、その直後やってきた外国人男性に求められると、箱からアイスを取り出し、身振り手振りでふたの開け方まで教えています。撮影者ももらおうとしますが…。
女性スタッフ:「もう配り終わったの」「これは海外のアカウントを持っている人のために用意した」
この一連のやり取りがSNSなどで拡散され、各地から中国人差別だと批判が広がりました。さらに…。
撮影者:「中国人なら無料でもらえるよ」
連日、BMWのブースの前には中国人に無料でアイスを配る人が続出。中国国営メディアも「BMWアイス事件」として、この騒動を大きく報じています。
■中国でBMW批難 破壊・落書きも
こちらの動画では、BMWを「アイス」「無料」「外国人」と落書きししたうえ…。
一方、批判を受けるBMW側。公式SNSに「社内の管理不足とスタッフの怠慢が原因」と謝罪文を乗せますが、不十分とみなされ批判が殺到。翌日には、アイスの数などを乗せた詳細な経緯や、改めての謝罪に追い込まれました。
撮影者:「何をするの、やめて下さい」
警備員:「出ていけ!」
撮影者:「まだ撮影中、放して、放して」
BMWのブース前で動画の生中継を行い、警備員に女性が連行される騒ぎも起こっています。
撮影者:「ああ怖い、怖い、なにをするんですか!放して!押さないで、やめて!」
警備員:「騒ぎ立てるな!撮影するな!」
新型コロナで落ち込んだ経済を早期回復させるため、中国側も事態の沈静化を望んでいるとみられますが、27日の閉幕まで騒動は続きそうです。
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