ロシア大統領府は18日、プーチン大統領が一方的に併合したウクライナ南部のへルソン州と東部のルハンシク州を視察したと発表。プーチン大統領がこの地域を訪れるのは、侵攻開始以来初めてだ。
■現地司令官から“戦況報告”
軍用ヘリから降り立つ、プーチン大統領。ロシア大統領府は18日、去年9月に、一方的に併合を宣言したウクライナ南部ヘルソン州を訪問したと発表した。
その後、車で移動したプーチン大統領は、軍司令部を訪問。そこで、現地の司令官から、戦況報告を受けた。
プーチン大統領:「お掛け下さい。あなたたちの意見を聞き、情報交換することはとても重要だ。ヘルソン方面、ザポリージャ方面に関する近況報告からお願いしたい」
その後の映像には、ヘリコプターで移動し、東部ルハンシク州を訪れる様子も。プーチン大統領は、兵士の激励などを行った。
ロシア軍の制圧地域を訪問するのは、先月に東部・ドネツク州のマリウポリを視察して以来2回目。ヘルソン州とルハンシク州は、初めての訪問となる。
先月、ウクライナ軍に、主力戦車が続々と到着し、春の反転攻勢に備えているなかでの、プーチン大統領の2つの州の訪問。
タス通信は「ウクライナの反転攻勢を前に、支配地域の士気向上を図る狙いがある」と報じている。
■G7外相会合終え…共同声明
一方、ロシアについての議論が多くを占めた、G7(主要7カ国)外相会合が3日間の予定を終え、18日閉幕した。
共同声明では、ベラルーシへの核配備を準備するなど、核の使用をちらつかせるロシアへの危機感が表れていた。
G7外相 共同声明:「ロシアによる核兵器のいかなる使用も、深刻な結果をもたらす。『核兵器のない世界』という究極の目標に向けた、我々のコミットメントを再確認する」
来月に、広島サミットを行うG7。ロシアの核への動きに、歯止めを掛けることはできるのか。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年4月19日放送分より)
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