韓国北東部で11日、山火事が発生。強い風にあおられて炎が広範囲に急拡大し、住宅やホテルから1000人を超える人々が避難する事態となりました。
■韓国リゾート地で1000人超が避難
勢いよく一面に広がる炎…。全焼した建物からなおも火が燃え盛っています。
11日午前、韓国北東部の江原(カンウォン)道・江陵(カンヌン)で大規模な山火事が発生しました。
韓国メディアによりますと、火は午後3時半時点で、森など370ヘクタール、サッカー場500面分以上に燃え広がっているといいます。住宅・ペンションなど71戸に被害が出ていて、住民450人、観光客708人が避難しているそうです。
被害に遭った住民:「今は気が気じゃないよ。家がなくなってしまったんだ。家を探さないといけない」
江陵は、山や海など自然が人気の韓国有数のリゾート地。火は火元とみられる地点からおよそ2キロ離れた海岸まで到達しているということです。
韓国メディアは、火災の原因として松の木が倒れた際に電線に接触し、発火した可能性を伝えていますが…。なぜここまで一気に燃え広がったのでしょうか。原因は「強い風」にあるようです。
■「台風レベル」強風で炎急拡大
韓国メディアによりますと、この日、江陵では最大瞬間風速30メートルと台風レベルの強風を観測していて、11日朝から強風警報と乾燥警報が発表されていました。
そして、この強風が消火活動を困難にしていたのです。
11日午後、当局は山火事の鎮火を発表しました。今のところ、この火災による人的被害は出ていないということです。
一方、内モンゴル自治区でも、大規模な火災が発生していました。これは、中国北部の内モンゴル自治区で撮影された映像。隣接するモンゴルで発生した草原火災が中国国境に迫っているといいます。
海外メディアによりますと、火災は3日前、モンゴル国内で住民の過失により発生し、強風や砂嵐の影響もあって広がったそうです。
地元当局は、およそ200人のチームを派遣し、消火活動にあたっているといいます。
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