内閣府が発表した今後の暮らし向きなど消費者心理を表す指数が2カ月ぶりに改善しました。物価上昇への懸念が和らいでいるものとみられます。
3月の消費動向調査では、今後半年間の「暮らし向き」や「収入の増え方」などいずれの項目も上昇し、消費者心理を表す指数は前の月を2.6ポイント上回って33.9と2カ月ぶりに改善しました。
基調判断も「持ち直しの動きがみられる」として、2カ月ぶりに上方修正されています。
背景について内閣府は、マスク着用など新型コロナを巡る行動制限の緩和に加え、春闘で賃上げが進展したことや物価上昇の見方が少し和らいでいるからと分析しています。
また、同じく内閣府が発表した小売店の店主ら景気に敏感な人たちに聞く景気ウォッチャー調査でも、景気の現状を示す数値は前の月より1.3ポイント高い53.3で、先行きを示す数値も3.3ポイント高い54.1といずれも改善しました。
基調判断も「景気は持ち直している」として、2カ月連続で引き上げられました。
内閣府は「価格上昇の影響はあるものの、人手が増えたことなどによる前向きな景況感が強くなっている」と分析しています。
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