ロシア・サンクトペテルブルクで爆発が起き、ロシアの著名な軍事ジャーナリストが死亡した事件で、女が“爆発物らしきもの”をジャーナリストに手渡した際の映像が新たに公開されました。
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ロシア第二の都市サンクトペテルブルクで2日、建物の中で突如、爆発が起きました。窓が吹き飛び、ガラスの破片が勢いよく道路に飛び散る様子を防犯カメラが捉えていました。
この爆発で、著名な軍事ジャーナリストで「ウラドレン・タタルスキー」のペンネームで活動するマクシム・フォミン氏が死亡したほか、32人がケガをしました。
捜査当局は、殺人に関与した疑いでダリヤ・トレポワ容疑者(26)の身柄を拘束したと発表しました。トレポワ容疑者は事件現場のカフェに自ら爆発物を持ち込んだとみられています。
爆発の直前のカフェの中の様子をおさめた映像が4日に公開されました。
亡くなったフォミン氏が、大きなモニターの前でマイクを持っていました。フォミン氏はウクライナ侵攻を支持していて、この日もカフェで軍事侵攻に関する講演を行っていたといいます。
フォミン氏
「こっちへ来て! ここに座って!」
フォミン氏は、黒いコートを着た女性に自分の近くにくるよう促すと、女性が手渡したとみられる茶色い箱の中をのぞき込みました。
フォミン氏
「すごいね! ハンサムだね」
箱の中から出てきたのは、黄金に輝く男性の胸像でした。
フォミン氏
「金のウラドレン(自分の名前)! 素晴らしい」
フォミン氏はうれしそうにコメントしていました。しかし、この直後に像が爆発したとみられます。
当時、カフェの中にいた人は――
目撃者
「容疑者の少女は、隣のテーブルにかなり長い間座っていました。(爆発後に)容疑者もみんなと一緒に外に出ました」
ロシア当局は、逮捕されたトレポワ容疑者の供述の様子だとする動画を公開しました。
――あなたは何をやったの?
ダリヤ・トレポワ容疑者
「爆発物を持ってきました」
――爆発物は誰に渡されたの?
ダリヤ・トレポワ容疑者
「(それについては)あとで話していいですか?」
ロシアメディアによると、トレポワ容疑者は去年2月に反戦デモに参加し、拘束されたこともあるといいます。
ロシア側は、この爆発について「ウクライナが関与した“テロ行為”だ」と主張しました。
ロシア大統領府 ペスコフ報道官
「ウクライナの特殊部隊がテロ活動の計画に関与している可能性があり、それはテロ行為だ」
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの国内で起きた事件との見方で、「ウクライナ側は今回の事件とは無関係」だという認識を示しています。
(2023年4月4日放送「news every.」より)
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