アメリカの大統領経験者として史上初めて起訴されたトランプ前大統領が、裁判所に出頭するためニューヨークに到着しました。トランプタワーの前には、大勢の支援者と警察官が集まり、一時騒然となりました。
■5日未明にも“裁判所に出頭”か
日本時間の4日午前5時すぎ、ニューヨークのトランプタワーに到着したトランプ前大統領。
報道陣に向かって2度ほど手を振り、建物に入っていく姿が確認できました。その表情に笑顔は見られません。
トランプ氏は、日本時間の5日未明にも、裁判所に出頭し、罪状認否に臨むとみられています。
■疑惑を批判 トランプ氏「選挙妨害だ」
CNNキャスター:「歴史的な大事件をお伝えします。CNNの取材によると、ニューヨーク州の大陪審が、トランプ前大統領を起訴すると決定しました」
前代未聞のニュースが飛び込んできたのは、日本時間の先月31日のことでした。
2016年の大統領選挙直前、女性との不倫関係が明らかになることを懸念し、口止め料としておよそ1700万円を支払い、それを弁護士費用として虚偽記載した疑いが持たれています。
これに対し、トランプ氏は「選挙妨害だ」などと真っ向から批判。
■裁判の展開は?…「判決は少なくとも2年かかる」
今後、トランプ氏が逮捕される可能性はあるのでしょうか?専門家は、次のように話します。
国際弁護士 清原博氏:「アメリカの場合は、検察が一連の捜査を終えて大陪審が起訴したら、これ以上検察は捜査をすることがない。トランプ前大統領の場合、著名人なので逃亡することもないでしょうし。今回は自分で法廷に行くと言っておりますから、これで逮捕されるということはほぼないだろうと思う」
裁判所で行われる罪状認否では無罪を主張するとみられるトランプ氏。その後の裁判はどのような展開になるのでしょうか?
清原氏:「まずトランプ前大統領の弁護士としては、そもそも大陪審の起訴自体が法律違反で無効なものだと主張すると思う。仮に裁判所が、大陪審の起訴が有効であると判断したら、いよいよ罪状について有罪か無罪か審議が始まるということ。有罪・無罪の判決までには、私の考えでは少なくとも2年くらいはかかるかなという感覚です」
(「グッド!モーニング」2023年4月4日放送分より) (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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