衆議院の憲法審査会のメンバーをサルに例え、きのう発言を撤回、謝罪した立憲民主党の小西洋之参院議員についてきょう、泉代表は厳重注意し、小西議員の国会での役職を更迭したことを明らかにしました。
立憲民主党 泉健太代表
「サルという発言や蛮族という発言、これはまかりならんと私も考えておりまして、他者に対しても敬意を持つということは、最低限、議員として取るべき姿勢だと」
小西議員が衆議院の憲法審査会について、「毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ」などと述べた問題。
泉代表はきょう、小西議員が務めている参議院の憲法審査会の野党筆頭幹事を更迭したことを発表し、「改めて我が党としても謝罪を申し上げたい」と述べました。
一方、党内からはこの処分だけでは済まないだろうとの声があがっています。
立憲民主党 中堅議員
「サル発言なんかよりあっちの方がヤバい」
立憲民主党 小西洋之参院議員(参院予算委 今月3日)
「仮に、これがねつ造の文書でなければ、大臣そして議員を辞職することでよろしいですね」
高市早苗 経済安保担当大臣
「結構ですよ」
元総務官僚である小西議員は今月、放送法の「政治的公平」の解釈をめぐる行政文書を入手。これをきっかけに国会は紛糾し、小西議員も先頭に立って政府を追及していました。
その小西議員のある言動が波紋を呼んでいるのです。
立憲民主党 小西洋之参院議員のTwitterより
「元放送政策課課長補佐に喧嘩を売るとはいい度胸だと思うが」
小西議員は発言を報じた一部メディアについて、「偏向報道を続けている」「放送法などあらゆる手段を講じて改善を求めたい」とツイッターに投稿するなどしていて、きのうの会見では、政治的圧力にあたるのではないかとの質問が相次ぎました。
記者
「これは政治的圧力ではないと?」
立憲民主党 小西洋之参院議員
「私はむしろ(報道が)違法行為だと思います。違法な誹謗中傷の名誉毀損に該当するような行為だと思います」
記者
「『放送政策課長補佐に喧嘩を売るとはいい度胸だ』 とツイッターで発言があったが」
立憲民主党 小西洋之参院議員
「率直に言いますけど、私は名誉毀損受けたという認識です、私は」
小西議員は政治的圧力を否定。一部メディアの発言の報じ方は名誉毀損にあたるとして、「顧問弁護士と相談して、しかるべき措置を取る」と主張しました。
こうした事態に党内からも。
立憲民主党 幹部
「謝罪するための会見だったはずなのに、これじゃ“記者恫喝会見”じゃないか」
立憲の幹部によりますと、「本人の今後の対応次第では、さらなる処分も検討する」ということです。
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