韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は訪日後、初めて開かれた閣議で「日韓関係は、もう過去を乗り越えねばならない」と述べ、関係改善に意欲を示しました。
韓国・尹錫悦大統領:「韓日両国は歴史的・文化的にも最も身近に交流してきた宿命の隣人関係だ。(両国は)頻繁に会い、疎通して問題を解決し、協力策を探していかねばならない」
尹大統領は21日、こう述べて日韓関係改善の必要性を訴えました。
また、元徴用工問題を巡っては国内で「日本に譲歩した」との批判もあるなか、「1965年の日韓請求権協定に基づき、韓国政府が個人の請求権を代理して金を受け取った」と言及したうえで、6日に発表の「解決策」は「1965年の合意と2018年の最高裁判決を同時に満たす折衷案だ」と述べ、国民に理解を求めました。
一方、いわゆる「反日」が国内政治に利用される現状については「韓国には排他的ナショナリズムと反日を叫び、政治的利益を得ようとする勢力が存在する」と指摘し、一部の反発は覚悟のうえで関係改善に取り組む姿勢を次のように述べました。
韓国・尹錫悦大統領:「(私も)目の前の政治的利益のための楽な道を選び、過去最悪の韓日関係を放置することもできた。しかし、今の厳しい国際情勢を後にして、私までもが敵対的ナショナリズムと反日感情を刺激して国内政治に活用すれば大統領としての責務を裏切ることになる」
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