高市氏「撤回するつもりはない」 “総務省文書”「捏造」発言が波紋(2023年3月17日)

高市氏「撤回するつもりはない」 “総務省文書”「捏造」発言が波紋(2023年3月17日)

 放送法の政治的公平に関する総務省の行政文書を巡り、一部を捏造(ねつぞう)とした断言した当時の高市総務大臣の発言が波紋を広げています。高市大臣は17日、この発言について「言葉はきつ過ぎる」とした一方で「撤回するつもりはない」と改めて強調しました。

■「捏造」発言が波紋

 「捏造」なのでしょうか。それとも「不正確」なのでしょうか。

 経済安保担当・高市早苗大臣:「(Q.元々、『捏造』という言葉を使ったのは大臣本人、3月3日に。それを使っていた大臣が今は『不正確』という言い方をしていて)…」

 高市大臣、15日に国会でこんな発言をしていました。

 経済安保担当・高市早苗大臣:「ありもしなかったことをあるかのように書くこと。また、内容が不正確であるものは捏造と呼んでもいいんじゃないかと。ただ、捏造というと言葉がきつすぎるので、あえて繰り返しは使いません」

 辞書によりますと、捏造とは「でっち上げること」。一方、不正確はその通り「正確でないこと」です。

 経済安保担当・高市早苗大臣:「(Q.悔いとか、よくなかったとかそういう思いはない?言い方を変えられている。元々はご自身が使った言葉)あまり捏造、捏造と繰り返し言いますと、相手もあることですから言葉がきつすぎるかなと」「(Q.捏造と言ったことを撤回するとか申し訳ないという考えは)特に撤回するつもりはございません」

 高市大臣は2015年5月12日、それまで当時の礒崎総理補佐官が総務省に働き掛けた内容に沿った答弁をしています。ただ、高市大臣は…。

 経済安保担当・高市早苗大臣:「平成27年5月12日の参議院総務委員会の答弁につきましては、委員会前日の5月11日の夜、初めて担当課の案を見ました。ですから、礒崎元補佐官と担当部局がやり取りしていたことも知りませんでした」

 そして、その3カ月前に官僚からの説明=レクがあったことを否定しています。

■「レクない」主張を野党疑問視

 経済安保担当・高市早苗大臣:「委員会前夜の私と大臣室のメールのやり取りをプリントアウトしたものを提出しました。放送法の政治的公平に関するレクを、私を含む大臣室の3名が受けていない。ということは、よくお分かりいただける内容になっていると存じます」

 立憲民主党・塩村あやか議員:「読んだが、そのようには取れなくて、ちょっとびっくりした」

 そのメールとは、答弁についてのやり取りを記したもの。一往復分のみで前後は分かりません。

 立憲民主党・塩村あやか議員:「ツボを押さえているというか、ここが問題というところが押さえてある。何度か聞いていて、答弁する前に確認するんだろうと普通は取れる内容になっている。私は、逆に何で出してきたんだろうと、きのう見て思った」

 高市大臣のように放送法に関する「レクはなかった」とする人は総務省のなかにはいるのでしょうか。

 総務省・武藤政策立案総括審議官:「聞き取りに、『事実と異なる』と答えた者は承知していません。ただ繰り返しになりますが、内容についての認識は必ずしも一致していない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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