スイスの金融大手「クレディ・スイス」の経営不安による懸念が広がったことを受けて、東京株式市場では日経平均株価が値下がりし、2カ月ぶりに2万7000円台を割りました。
(経済部・平田淳一記者報告)
アメリカで相次いだ銀行破綻に続き、ヨーロッパの金融大手にも経営不安が浮上し、市場では先行きの不透明感が広がっています。
15日、スイスの金融大手「クレディ・スイス」の経営不安が指摘されたことから金融不安の懸念が高まり、欧米の株が大幅に下落しました。
この流れを受けて、16日の東京株式市場は取引開始直後から銀行や保険などの金融株を中心に売りが膨らみ一時、500円以上、値を下げるなど全面安の展開となりました。
また、外国為替市場でもリスク回避の動きから円を買う動きが強まり、一時、対ユーロで139円台、対ドルで132円台と円高が進みました。
市場関係者は「当局の対応は早いものの、まだ決着したとは言えず、今後の破綻がないか注意深く状況を見守る状態が続く」とみています。
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