地元・横浜で大敗を喫したことで、菅総理が思い描く解散日程や総裁選に向けた戦略はどう変わってくるのか。政治部官邸キャップの後藤記者に聞きます。
菅総理に近い自民党幹部の1人は、解散のタイミングについて、自民党総裁選が終わったあとの10月という見通しを示しています。
総裁選を無投票再選で乗り切りたい菅総理は、総裁選の前に何とか解散を打てないか摸索してきましたが、今回の大敗で、党員投票を含んだフルスペックでの総裁選で相手候補に勝たなければならない状況に追い込まれたと言えます。
総裁選に勝つためにはやはり、国会議員ではない一般の党員が納得できるコロナ対策を菅総理が自分の言葉で訴えることが出来るかどうかがカギを握ります。内閣支持率が低迷する現状に菅総理は、政府のコロナ対策について“なぜ理解してもらえないのか”などと度々、周囲にこぼしてきました。
しかし、選挙で重要なのは、政策について何を実現し、これから何に取り組むのか、その点を明確に訴えることにあります。“ワクチン一辺倒”とも指摘されてきた菅総理ですが、喫緊の課題である医療提供体制の確保などにどう取り組むか、こうした点で党員からの信認を勝ち得なければ、いまの厳しい流れを断ち切ることは困難と言えそうです。(23日18:03)
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