【原因不明】上陸に許可不要?“中国人女性購入の島”で火災 35人が避難(2023年2月28日)

【原因不明】上陸に許可不要?“中国人女性購入の島”で火災 35人が避難(2023年2月28日)

 中国人女性が島の半分を購入したとして、注目された沖縄県最大の無人島・屋那覇島で27日に炎が上がり、一夜明けた28日も消火活動が続きました。この島には27日昼ごろから学生とみられる35人がキャンプのため訪れていて、漁船で避難したということです。

 ■“中国人女性購入の島”で火の手 オレンジ色の炎…若者35人避難

 沖縄県最大の無人島「屋那覇島」。火事から一夜が明けた28日も、消火活動が続きました。

 砂浜から少し入った場所に、キャンプの跡でしょうか、ブルーシートに段ボール、フライパンに花火のような物も。また、水を入れるタンクなどが残されています。こちらにはテントが張られています。

 火事は27日午後4時ごろ発生しました。こちらの灯りが見える島は屋那覇島からおよそ1キロ離れた有人島の伊是名島です。1300人が住んでいます。

 その伊是名村の役場などによりますと、屋那覇島の中央付近にある雑木林で火の手が上がり、枯葉や木が堆積していた場所が燃えました。この火事によるけが人は確認されていません。

 火事があった屋那覇島には、キャンプのために20代の大学生、男女35人が訪れていて、漁船で無事避難しました。学生たちと火事との関係は分かっていません。

 この島が注目されたきっかけは、30代の中国人女性が島の半分を購入したとSNSに投稿したことでした。購入したのが中国人であったことから、中国のSNSでは「我が国が日本を占領する第一歩ができた」という声が上がりました。

 もちろん、中国人が買っても中国の領土になるわけではありません。

 ■上陸許可いらず 個人で渡る人も

 島には電気や上下水道、ガスはなく、人が暮らせるような状態ではありません。そんな環境を逆手に、無人島ツアーなどが行われているといいます。

 伊是名村観光関係者:「せっかくの無人島なので、自然を満喫しながら、キャンプを楽しめたらということで、年に何回か旅行会社を通して、ツアーを組んでいる」

 伊是名村では、1年ほど前から無人島ツアーを始め、数回行ったといいます。

 伊是名村観光関係者:「ちょっとした孤独感を味わえる、夜は真っ暗で、星空がきれいに見える。バーベキューを楽しむ」

 伊是名村の所有地に入るのに許可はいらず、ツアーではなく個人で島に渡る人もいるといいます。

 伊是名村・観光関係者:「前々から個人が業者に渡し船をお願いしてキャンプをしているが、許可申請は今のところ(必要)ない。今後、情報を一元化したり、許可申請方式にしたりして、村と協議していく矢先で、そういうこと(火事)があったので、早く成立しないといけないという話になった」

 実際に屋那覇島に行ったことがある人はこう話します。

 ハイサイ探偵団・よったけさん:「手付かずの環境が印象的。森の中に進むのに結構、色んな木が生えて通りづらい。植物にはとげもあるので、奥に進むのは難しい。ここ以外、平地がない。芝生の場所。キャンプするならここなら出来るかな、それ以外は砂浜しかない」

 ただし、キャンプ場として整備されているわけではなかったといいます。

 ハイサイ探偵団・よったけさん:「あそこで(キャンプを)やるのは危険じゃないか。砂浜でやった方が、まだ安全というか、危険はない」

 ■消火活動は“海水バケツリレー”

 今回、火事があった際、伊是名村から役場の職員と消防団およそ20人が消火活動のため、屋那覇島に上陸。大学生たちと海水でバケツリレーを行いました。大学生たちは警察にこう話しているといいます。

 屋那覇島に上陸した大学生(警察への聴取):「火が燃えているのを見つけて消火していた」

 伊是名村などによりますと、27日、屋那覇島には大学生たちが上陸する前に3人の旅行客が居たといいます。そのうち2人はマリンレジャーを、1人は砂浜を散歩していたといいます。3人とも午前中に島を後にしたそうです。

 伊是名村などによりますと、現場は東側の砂浜から入ったところで、島の中心付近でした。出火原因は分かっておらず、現在、警察と消防が調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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