岸田政権は目玉政策として、子ども予算の“倍増”を掲げている。そうしたなか、木原誠二官房副長官のある発言が波紋を広げている。
■野党が追及…“子が増えれば予算倍増”?
立憲民主党・長妻昭政調会長:「私、テレビを見てびっくりしたんですが、木原官房副長官がこういうことをおっしゃった。子ども予算というのは、子どもが増えれば、それに応じて予算が増えていく」
国会では、テレビの報道番組に出演した木原官房副長官の発言が波紋を広げている。
総理が目指すとしている“子ども・子育て予算の倍増”について…。
木原官房副長官(21日「深層NEWS」(BS日テレ)で発言):「子ども予算というのは、子どもが増えれば、それに応じて予算が増えていくということになります。従って今、出生率が下がっている。これがもしV字回復をして、出生率が本当に上がってくれば、割と早いタイミングで倍増が実現される」
予算を倍増して、子どもを増やすのではなく、子どもが増えた結果、予算が倍増するということなのか。
■子ども支援“中身” まだ固まっておらず…
また、木原官房副長官は、政策の効果がなければ「倍増はいつまで経ってもできない」とも発言した。
長妻政調会長:「これ総理、こういう根拠に基づいて“倍増”とおっしゃっていたんですか」
岸田文雄総理大臣:「ご指摘のテレビ番組における木原副長官の発言ですが、子どもが増えれば予算が倍増するとは、申し上げていないと認識しています。倍増の期限を問われた際に、子どもが増えれば、それに応じて予算が増える面もあるという社会保障予算の特性を紹介したうえで、出生率のトレンドによって倍増が実現するタイミングが変わり得る。それ故に、効果的な予算の中身を考えることが重要であると」
さらに…。
木原官房副長官:「何が効果的な予算かというのを皆で議論して。そして、まず効果的な使い方を決めたいと重ねて申し上げたところであります」
政府は、子ども支援の中身はまだ固まっていない、との説明を繰り返している。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年2月28日放送分より)
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