警察官に付き添われ、警察車両に乗り込む角刈り頭の男。
首の辺りには、入れ墨らしきものが見える。
茨城・古河市で13日未明に起きた衝突事故で、酒を飲んでワゴン車を運転していたとして逮捕された吉野浩之容疑者(32)。
14日、検察に身柄を送られた。
吉野容疑者が運転するワゴン車は、交差点を右折しようとした際、右から走ってきた乗用車と出合い頭に衝突。
この事故の瞬間をとらえた映像には、続きがあった。
住民「大丈夫ですか?」
事故に気付き駆けつけた住民が、乗用車に歩み寄り声をかける。
住民「大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」
さらに映像には、住民が乗用車のドアを開け、救助を試みる様子も記録されていた。
そして事故発生からおよそ5分後。
ようやくワゴン車の運転席から降りてきたのが吉野容疑者。
声を荒らげながら乗用車に歩み寄る。
吉野容疑者「誰が運転してんだこの野郎、おい。誰? 運転手。誰? 運転(手)誰?」
さらに、自身が酒を飲んでいるとみられるにもかかわらず、「お前ら酒飲んでんのか? この野郎」、「免許持ってんの? 免許」と言い放った。
一連の映像を見る限り、吉野容疑者が乗用車に取り残された人を助ける様子は全く見られない。
事故当時、吉野容疑者は後部座席に座る飲食店従業員の女性2人を送る途中だったとみられている。
この事故で、乗用車の後部座席に乗っていた男性(26)が死亡し、運転していた男性が意識不明の重体。
そのほか、吉野容疑者を含む4人が重軽傷を負うけがをしている。
吉野容疑者は、どのような人物なのだろうか。
近所の人によると、声をかければ笑顔であいさつをするなど、人当たりがいいという声がある一方、吉野容疑者は全身に入れ墨を入れ、さらに乗っている車はいつも傷だらけで、運転が荒い人という声も聞かれた。
調べに対し、吉野容疑者は事故については認めているが、飲酒運転は否認。
警察は、運転前の飲酒状況などについて調べている。
FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/