【トルコ大地震】畑が峡谷のように割れ…140時間ぶり赤ちゃん救出も(2023年2月12日)

【トルコ大地震】畑が峡谷のように割れ…140時間ぶり赤ちゃん救出も(2023年2月12日)

 トルコとシリアで発生した大地震です。危険と隣合わせの救助活動が続くなか、およそ140時間ぶりにがれきの中から赤ちゃんが助け出されました。

 地震により大きな被害を受けたトルコ南部ハタイ県で撮影されたオリーブ畑の映像です。オリーブ畑は二つに分かれ、崖のようになっています。大地震によってできた亀裂は幅200メートル、深さは30メートルにも及んでいるといいます。

 トルコ南部シリア国境近くで起きた大地震の死者は、これまでに両国合わせ2万8000人を超え、厳しい状況での救助活動が続いています。

 建物が倒壊してから139時間、生存率が著しく低下するとされる72時間のおよそ倍の時間が経過しています。救助隊が懸命に生存者の捜索を続けるなか、がれきの下からかすかに聞こえてきた泣き声。奇跡的に救出されたのは、生後7カ月の赤ちゃんでした。

 シリア・アレッポでも、がれきの下から女の子の赤ちゃんが救出されました。救出された赤ちゃんは姉に守られるように抱き抱えられていて、くぼみの中で奇跡的に生存していました。姉は、すでに亡くなっていました。

 救出活動は、二次災害の危険とも隣り合わせです。救助隊が、がれきを取り除き生存者に手を伸ばそうとすると…。突然、がれきが落ちてきて救助隊員が閉じ込められてしまいました。その後、この隊員は救出され、幸いにも大きなけがはなかったといいます。

 日に日に拡大している被害。国連事務次長は11日、震源地に近く甚大な被害を受けたトルコ南部を視察し「この地域で起きたことは、過去100年間の出来事で最もひどい」と被害の深刻さを訴えました。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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