トルコ南部を震源とする大地震で、被害が拡大しています。専門家によると、揺れを起こす力であるエネルギーは世界最大級。建物の弱さもあり、倒壊が相次いでいます。SNS で拡散されているデマ映像にも注意が必要です。私たちにできる支援を考えます。
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■リツイートに注意…SNS でデマ映像
有働由美子キャスター
「(地震の被害が)心配ですが、皆さんに注意していただきたいことがあります。今回の地震についてツイッターに、トルコの原発が爆発したとするものや、津波を撮影したとするデマ映像が拡散されています」
「トルコで稼働中の原発はありませんし、津波の映像も zero が調べたところ、6 年前にも存在していました。『これはデマだ』と多くの人がツイートしていますが、災害があるとこうした映像が拡散されます」
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「AI のフェイク画像についても、もう見分けがつかないですし、困ったものです」
■プレートの移動で「断層」破壊
有働キャスター
「(今回の地震で)これほど被害が大きくなったのはなぜでしょうか?」
小野高弘・日本テレビ解説委員
「トルコは日本と同じで地震が起きやすい国です。地中の岩盤であるプレートとプレートがひしめき合っています」
「今回、南側のプレートが北に動き、(北側にある)プレートと水平にぶつかってこすれ合い、境目である断層が破壊されました。断層の破壊は、長さ 100 キロ近くにわたるのではないかとみられています」
「東京工業大学の山中浩明教授は『今回の地震はエネルギー(揺れを引き起こす力)が阪神・淡路大震災や熊本地震と比べて 10 倍にもなり、世界でも最大級』と指摘しています」
■相次ぐ建物倒壊…被害拡大の背景は?
有働キャスター
「完全に倒壊した建物が多く見られます」
小野委員
「建物の弱さも指摘されています。東京工業大学の和田章名誉教授は『今回地震が起きた地域は低所得者が多く、建物(を建設する)工賃が安い。柱と柱の間はブロックを積んでモルタルを塗る程度で、崩れやすい』と話しています」
■ユニセフに聞く…シリアへの支援
有働キャスター
「トルコやシリアへの支援について、特にシリアは内戦で政情が不安定ななかで、支援が行き届くのかどうかも心配です」
小野委員
「確かに心配な点です。支援するユニセフは『戦闘が勃発しているなかで立ち入れない地域はあるが、現地のパートナー団体を通じてこれまでも支援している。今回は食料などに加え、現地が寒いので冬服が必要』としています」
「私たちにできる支援として、ユニセフは『まずはお金が必要。専門家が現地に入って必要とするものを把握し、すぐに購入して届けられるためお金が大事です』と強調します」
■落合さんに聞く…今すぐできる支援
有働キャスター
「私たちでもすぐに始められる支援がありますね」
落合さん
「痛ましい映像がたくさん流れてくるのも SNS 時代の特徴だと思います。そこで動いた気持ちを支援につなげてほしいですね。今はネットで払えますし」
有働キャスター
「東日本大震災の時には、海外から日本へ 1000 億円を超える支援金をいただきました。少しだけでも助けになれば、という方は、ユニセフや国境なき医師団、トルコ大使館などでも寄付を受け付けていますので、支援を考えてみてください」
(2023年2月7日放送「news zero」より)
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