正月7日を前に、兵庫県姫路市の保育園で、園児たちが調理を手伝って「七草がゆ」を作って食べ、1年の健康を願いました。
姫路市の松風保育園では、日本の伝統行事に親しんでもらおうと、3歳から5歳までの園児たちが毎年、七草がゆについて学んでいます。
およそ40人の園児たちは、まず春の七草を見ながら、保育士から「年明けにおかゆに入れて食べると1年を元気に過ごせる」という昔からの習わしについて説明を受けました。
このあと、園の敷地内で育ててきた「すずな」であるカブや、「すずしろ」の大根を摘み取り、保育士が手を添えながら包丁を使って七草を丁寧に刻み、調理を手伝っていました。
あつあつの七草がゆができあがると、園児たちはスプーンで少しずつ口に入れて味わっていました。
七草がゆを初めて食べる園児もいて、「苦いけど、ちゃんと食べたら元気になる」とか、「足が早くなりたい」などとことしの願いを込めていました。
松風保育園の永井快俊園長は、「今は家でほとんど七草がゆを食べる機会がないので、小さいときから日本の文化に触れてほしい。無病息災で生き生きとした子どもに育ってほしい」と話していました。