全国で相次いでいる強盗・窃盗事件に指示役として関与している可能性がある「ルフィ」と呼ばれる人物。一体、何者なのか。警察が異例の捜査会議です。黒幕の正体をフィリピンで追いました。
事件の黒幕は、フィリピンにいるのでしょうか。実行役のグループをSNSで操り、複数の強盗事件などに関与した疑いの「ルフィ」。
フィリピン法務省の会見:「事件については、日本の大使館と協議する必要があります。私たちが今、言えることには限度があるため、これから詳しく捜査していきます」
容疑者らのスマートフォンを解析した結果、「ルフィ」「キム」「ミツハシ」という指示役が通信アプリ「テレグラム」を使い、指示を送っていた事が判明。発信された国番号はフィリピンの「63」でした。
首都・マニラにあるビクタン収容所です。特殊詐欺などの事件で身柄を拘束された日本人が収容されていますが、『ルフィ』がフィリピンにいるという可能性が出てきたことで、この収容所の前にも日本メディアが集まってきています。
これは、収容所内の様子。2019年にビクタン収容所に入れられた事があるという韓国のルポライターによりますと、当時、日本人の姿も数人見たと証言します。
以前ビクタン収容所にいたルポライター・金潤永さん:「お金を払えば何でもできます。ノートパソコンも携帯電話も看守に大金を渡せば買って来てくれる。日本人たちは悠々と携帯を所持していました。収容所の中から指示したり、外にいる人物と収容所の中にいる人が一緒に何か犯罪を行うのは、いくらでも可能な環境だと思います」
また捜査関係者によりますと、フィリピンの収容所にいる日本人のうち指示役の可能性がある複数の日本人について、別の特殊詐欺事件で警視庁が逮捕状を取得していることが分かりました。
一方で実行役がこれまでに30人以上、検挙された関連が疑われる強盗事件などについて警察は首謀者摘発に向け、全力を挙げる姿勢です。
警察庁・渡辺国佳刑事局長:「一連の強盗等事件は、国民の体感治安に大きく影響を及ぼすものであり、犯行グループの徹底検挙と事案の全貌解明が求められています」
警察が追っている「ルフィ」と呼ばれる人物。取材を進めると、その実態が見えてきました。
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