フランス全土で19日、政府の年金改革案に反対するストが始まった。パリでは、駅が閉鎖されるなど、混乱が起きている。
■パリ市民 ストに不快感…理解示す人も
パリ市内の19日の様子。政府の年金改革案に反対する鉄道職員や、公務員によるストがフランス全土で始まった。
一部の駅が閉鎖されたほか、運休となった地下鉄の路線もあり、公共交通機関の運行が大きく減らされている。
パリ市民:「もちろん迷惑です。皆に迷惑がかかっています。一般の人々が仕事に行くのを妨げるようなことが、いいやり方とは思えません」
ストライキに不快感をあらわにする人がいる一方、理解を示す人もいた。
パリ市民:「ストやデモは当然だと思います。政府を動かさないといけない。最下層や中間層に、不利な改革なんだから」
■高校生も「長く働けば人生はむなしい」
マクロン大統領、肝いりの年金改革案。フランス政府は10日、年金の受給開始の年齢を現在の62歳から64歳に、段階的に引き上げる案を発表した。
年金財政の赤字を是正することが目的で、マクロン大統領は就任以来、最重要課題の一つとして挙げている。
今、懸念されているのは、燃料税の増税に端を発し、マクロン政権全体への批判運動に広がった、“黄色いベスト運動”の再来だ。
今回の大規模ストは、多くの業種にわたり、公立学校の教員の4割近くがストに参加。中学校や高校も、多くが休校せざるを得なかったとみられる。
高校生も朝から横断幕を持ち、改革案を批判していた。
高校生が掲げた横断幕:「長く働けば人生はむなしい」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年1月20日放送分より)
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