激しい雨が続くアメリカ・カリフォルニア州で、山脈に降り注いだ大量の雨水がリゾート地に押し寄せるなど混乱が続いています。
水に沈んだ町。場所はカリフォルニア州中央部に位置する小さな町。雨はいったんやんでいるものの勢いよく水は流れ続け、復旧作業はおろか、まさに手が付けられない状況です。家の中も水浸しのまま。とても眠れる状況ではありません。海から100キロ離れた内陸部にあるプラナダと呼ばれる小さな町。では、どこから水が流れてきたのでしょうか。
まるで、ナイアガラ。崖から滝のように流れ落ち、そして、それは濁流と化し道路に迫り、橋の一部を押し流しながら勢いは止まりません。カリフォルニアの東部の山間部。およそ650キロ連なる山脈にも大雨が降り続き、その大量の雨水が下流にあるプラナダをはじめ、内陸の町へと押し寄せてきたのです。
砂漠のように砂に覆われた町も。流れ込んだ土砂が乾き、道路や庭に固まったまま取り残されたのです。
もう3週間近く、断続的に豪雨が続いているカリフォルニア。原因は、大気の川と呼ばれるハワイ付近から流れ込む水蒸気。この大気の川が運ぶ水量は膨大で、全長3700キロのミシシッピ川。その水量の27倍ともいわれています。
不安定な大気の状態が続くカルフォルニアでは普段、見られない光景も。高級住宅地のプールの中に沈んでいるテスラ。現地の報道だと悪天候のなか運転したため、アクセルとブレークを踏み間違えたと伝えています。
地下鉄にも水が入ってきます。構内に水が浸水した駅ではカートに乗せ、乗客を移動させていました。
雨はいったんやんでも波は高いまま。沿岸部では今も避難し続けている住民も。
住民:「雨は想像を絶するものでした。滝の中に住んでいるようなものです」
カルフォルニア沿岸では奇妙な現象も…。白い泡が海岸を埋め尽くします。まるで流氷のように押し寄せる白い波。「波の花」とも言われ、海中のプランクトンなどが激しい波で攪拌(かくはん)し発生するといわれます。
カリフォルニア州知事は来週18日まで豪雨が続く可能性があるとし、警戒を呼び掛けています。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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