9日朝、大阪湾の淀川河口付近に体長約8メートルのクジラが迷い込んでいるのが見つかりました。一体、何があったのでしょうか。
【午後1時半ごろ】
(古川昌希アナウンサー)「クジラは今も淀川の河口付近にいるとみられるということで、こちらの船で近づいてみようと思います」。
古川アナウンサーが向かったのは、大阪を流れる淀川の河口付近。9日午前8時ごろ、河の近くにいたトラックの運転手から「淀川のほうを見たら潮を噴く黒いものが泳いでいる。クジラではないか」と通報が入りました。
クジラが見つかった場所は水深2メートルほどの浅瀬です。大阪海上保安監部によると、クジラの体長は約8メートルだといいます。通報の数時間前、海上でクジラを目撃したという男性に話を聞きました。
(クジラを目撃した男性)「深夜に釣りに出ていて、午前2時ぐらい。イルカは何度か見たことあるがクジラは初めて。サイズがでかいので、ぶつかったら転覆する可能性もあるので」「段々近づいてきたこともあったが、そのときは危ないので回避した」
近くの駐車場では双眼鏡を手に“ホエールウォッチング”をしている人の姿も。
(クジラを見た男の子)「あそこの黒いやつ?鳥じゃない?あれクジラなん?」「黒いヒレが見えた。初めて見たので、なんかすごかった」。
(女の子)「かっこよかった」。
大阪のど真ん中に突然現れたクジラ。2017年には、大阪の中心部を流れる安治川でバンドウイルカが目撃されました。このとき古川アナウンサーも現場を取材していましたが見つけらず・・・。今度こそは自分の目で確認したい!との思いで、ゆっくりと近づいていきます。
(古川アナ)「あれじゃなくて?いま背中・・・背びれなんですかね?背中の膨らんでいる部分が水面に見えます。迷い込んだとみられるクジラですね」。
海上保安監部は船で監視を続けていますが、クジラの体には目立った傷は確認されていないということです。
(古川アナ)「大きな体です。非常に大きな体の背中の一部が水面から出ています。大阪湾の方向へ進んでいるように見えます。時折潮を噴いている」「あ、いま潮を噴きました」。
なぜ、ふだん大海原を泳ぐクジラが淀川に迷い込んだのでしょうか?クジラの生態に詳しい専門家は・・・
(神戸市立須磨海浜水族園 動物展示課・古田圭介担当課長)「映像を見る限り、マッコウクジラの可能性が高いかなと。クジラが珍しいところで目撃される事例の要因のひとつとして、エサを追い求めて迷い込んだ可能性も考えられる」。
「(Q.健康状態は?)泳いだり深く潜ったりしていないように見えるので心配」。