既に人口の半数近く、6億人以上が感染したとの見方もある中国。1日当たり100万人が感染しているとされる東部・浙江省の様子を取材しました。
中国東部・浙江省。地元政府はきのう、感染者が1日当たりおよそ100万人増えているとの推計を発表しました。
浙江省・金華市で先月撮影されたとされる映像では、病院を訪れる人が増えすぎたためか外で点滴を打つ人も見られました。
感染予防に十分留意してきのう、その金華市を訪ねてみると、病院での混乱は収まっているようでしたが、繁華街の人出はまばら。
記者
「こちら市内のショッピングモールの飲食街なのですが、こちらのお店閉まっています。こちらも。さらに反対側のお店、全て閉まった状態です」
市民に話を聞くと…
市民
「みんな感染しました」
「家族はみんな感染しました。私も咳が出ているので、病院でCTスキャンを予約しました。少し並びました」
さらに、死亡するケースも増えているとみられます。
記者
「皆さん白い服を着ていますが、葬儀が行われているようです」
火葬場に向かうと…
記者
「こちら火葬場の駐車場になるのですが、車がたくさん停まっていますね」
こうした状況に不安も募りつつあります。
市民
「年配の方が亡くなったという話を聞いたことがあります。みんながウイルスを持っている気がしています」
「対策が緩和されて良かったと思っていましたが、今は不安です。どこへ行ってもウイルスがいそうで、逆に外出が怖くなりました」
ただ、地元の人たちによると、ピークは越えたとみられるということです。
食料品店店員
「最悪な時より少し良くなりました」
首都・北京では感染率が80%を超え、全国では既に6億人以上が感染したともいわれる中国。国家衛生当局は、感染対策は「重症化を防ぐ」段階に移ったと強調しています。
しかし一方、中国からの入国者に対しアメリカが陰性証明の提示を義務付けたほか、日本をはじめ各国では水際対策を強化しています。
これに中国は…
中国外務省 毛寧報道官
「防疫措置を意図的に操り、政治的目的を達成しようとするやり方に断固反対する。(相手国と)異なる状況に対し、対等的原則に基づき相応の措置を取る」
各国の水際対策強化について「科学的根拠がない」などと批判。相手国がとる対策と同じ措置を取る可能性があると言及しています。
こうした中、岸田総理は年頭会見で、中国本土からの入国者に対し今月8日から水際措置をさらに強化すると表明しました。
中国からの渡航者に実施している抗原検査をより精度の高いPCR検査などに切り替えるほか、直行便での入国者に出国前72時間以内に受けた陰性証明書の提出を義務付けるということです。
中国との直行便を増便しないよう航空会社に要請する措置も継続します。
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