日本では4日、本格的な仕事始めとなりました。
早速、各地で聞こえたのが「賃上げ」の3文字です。
日本経済再生の一歩となるのでしょうか。
建設業(50代):「(Q.新年会やりました?)今やりました」
建設業(50代):「部下は1人も来ませんでした。グループチャットで「明けましておめでとうございます」
商社(20代):「3年貯金したので、もう今年は発散しようかなと」
教師(20代):「お金を今年は使おうかなと。(Q.どんなことに?)旅行とかですかね」
商社(20代):「経済が上下に振れている中で、給料も上下しちゃうんじゃないかな。期待もしていないし、給料も下がるとも思わないので、横ばいかなと。飯が食えればいいかな」
ビジネス街に近い、東京・千代田区の神田明神。境内に向かう参拝客が、表通りに長い列を作っていました。
神田明神によりますと、今年の人出は、新型コロナ感染拡大前の水準に、戻ってきているということです。
参拝客:「今年は良い年になるように、(熊手の)大きいのを買いました」
参拝客(理容業):「コロナの影響もなくなって、客も徐々に戻ってきている。今年も昨年の売り上げを超えられるよう、祈願しに来ました」
東京・銀座のとらふぐ料理専門店『とらふぐ亭』。こちらも客足が戻ってきました。
4日、海外からの予約客は、中国やベトナムなど7組でした。
台湾からの観光客(28):「(Q.なぜ「ふぐ」を食べに来たのですか?)日本のふぐ料理はとても有名で、美味しいと聞きました。(Q.お目当ての買い物はありますか?)ドラックストアに行ったりや、菓子店やユニクロで買い物したい。スーツケースに入るだけ買います。あと、韓国や大阪への旅行も今、計画しています」
外国人観光客の姿も目立つようになり、今年はインバウンド需要の復活に期待がかかります。
『とらふぐ亭』熊谷民人営業部長:「今後、中国の方も緩和されてくると思いますので、コロナ前の水準ぐらい来ていただけたらいいなと期待はしています。ふぐの美味しい時期と、中国の春節がかぶっている。特に中国のお正月には、かなり多くの中国系の方にもご利用してもらっていたので、期待したい」
値上げラッシュが続いている小売り業界。今月は、パスタやドレッシング、缶詰など約580品目が、来月は約4300品目の値上げが決まっています。
価格転嫁が進んでいないため、再値上げや再々値上げが相次いでいます。
おっ母さん食品館北千住店 加工食品担当・入江輝男さん:「お客さんも来るたび『来るたび上がっているわね』と言われる。我々が上げたいわけではないが、やっぱり商売なので、我慢するのはしているが、限界を超えているのもある。実際(油の価格は)298円くらいが一般的には多かったが、その値段では仕入値がはるかに超えていますので」
そんななか、為替でも動きがあります。去年10月、1ドル151円台という、32年ぶりの円安水準を記録しましたが、年が明け、一時129円台まで円高が進みました。
おっ母さん食品館北千住店 精肉部チーフ・大塚宗彦さん:「少し光が見えてきた感じ。このまま続いてくれれば、物価も少しずつ下がるのかなと考えているが、急に円高になったからといって、すぐに安くなるのはなかなかできない。今のこの円高が1カ月くらい続くと、ようやくちょっと安くなるのかな」
相場は、ウサギのように跳ねませんでした。日経平均株価の終値は、2万5716円86銭と、9カ月半ぶりの安値となりました。
今年の見通しについては…。
野村証券・奥田健太郎社長:「物価上昇率と上昇具合は、春から夏にかけてピークアウトしてくるのではないか」
大和証券グループ本社・中田誠司社長:「荒れた天候状態と想定している。荒れたというのは、曇りもあれば、土砂降りもあれば、晴れ間もある。非常に激しい天候状態かなと。ロシア・ウクライナ情勢をはじめ、インフレや、その他もろもろの霧が晴れてくれたら(日経平均株価は)3万3000円くらいになる可能性は十分にある。(為替は)この125円~130円、このくらいが日本にとって適度な状態かな。絶対値よりも安定することが重要なので、だいたい130円でも構わないが、安定してくれることを望みたい」
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