去年、文部科学省が始めた「#教師のバトンプロジェクト」。教員たちに仕事のやりがいなどをSNSに発信してほしいと始めた取り組みだが、開設から1年半以上が経過した現在も、投稿され続けるのは教育現場の“悲痛な声”。
小学校の教員に話を聞くと、「子どもと向き合っている時間を大切にしたいんですが、それ以外の仕事に追われている」という。お茶をいれて一息つく時間もなくトイレに行けず、ぼうこう炎になったことも何度かあるそう。
今年9月に発表された調査結果では、公立学校の教員による時間外勤務の平均はひと月およそ123時間。法律が定める、原則45時間の上限を大幅に超えている。
そんな過酷な環境を改善するため、各地で進められているのが教員の“働き方改革”。福井県の公立高校では、定期テストの“採点”にある変化が。今までは赤ペンを片手に一枚一枚、答案用紙をめくりながら行っていた採点作業を「デジタル化」したという。今年度から、福井県内すべての公立高校・中学校で導入された「採点のデジタル化」とは一体、どんなものなのか。
“働き方改革”は部活動にも及んでいる。教員の負担を減らすため、来年度から全国の公立中学校で進める方針の「地域移行」という取り組み。体験した子どもたちが「楽しい」、「いい成長になった」と話す部活動の「地域移行」の現場を取材した。
さらに新潟市の小学校では、これまでにない“教員サポート”が始まっていた。教室で児童たちの前に立って、テストを配る一見、教員に見える女性。しかし、彼女はクラスの担任でもなければ、学校の教員でもないという。「担当不在サポート」という取り組みで派遣されてきた、この女性の正体とは?
(2022年12月19日放送「news every.」より)
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