その表情からは、一定の手応えも伝わってきた。
ロシアによる侵攻後、初めてウクライナを離れ、アメリカを電撃訪問したゼレンスキー大統領。
バイデン大統領との首脳会談には、見慣れた姿で臨んだ。
アメリカ連邦議会での演説を終えた直後のゼレンスキー大統領。
FNNのカメラが単独直撃した。
ウクライナのゼレンスキー大統領「(今回の訪問はいかがですか?)グレート!」
カメラに見せた満足げな笑顔。
アメリカ電撃訪問の確かな手応えを感じたようだ。
21日にはポーランド南部の駅を歩く姿がとらえられていたゼレンスキー大統領。
このあと、アメリカ軍機に乗り換え、出発したとみられる。
ロシアのウクライナ侵攻から300日を迎える中での侵攻後、初の外国訪問。
首都ワシントンは、厳戒態勢が敷かれた。
警察が双眼鏡をのぞいて、至るところを確認していた。
そして、そのすぐ横には銃が置いてあった。
そして、日本時間の22日午前4時ごろ、ホワイトハウスでバイデン大統領とジル夫人の出迎えを受けたゼレンスキー大統領。
胸にウクライナの国章を刺しゅうしたカーキ色の長袖シャツという、見慣れた姿。
首脳会談では、地対空ミサイル「パトリオット」の供与など、およそ19億ドルの新たな軍事支援が発表された。
その後、ゼレンスキー大統領は連邦議会へ。
上下両院の議員を前に演説に臨み、2分間に及ぶ拍手での歓迎を受けたゼレンスキー大統領。
ゼレンスキー大統領「いかなる逆境にも負けず、ウクライナは陥落しなかった。ウクライナは生きています」
議場には、青と黄色のウクライナカラーを身につけた多くの議員の姿が。
演説の最後には、こんな場面もあった。
多くのメッセージが寄せ書きされたウクライナ国旗を、ペロシ下院議長とハリス副大統領に手渡したのだ。
この国旗は、アメリカに向かう直前の12月20日、ウクライナ東部の激戦地ドネツク州のバフムトを訪問した際、最前線で戦う兵士たちから託されたものだった。
ゼレンスキー大統領「アメリカに行ったら、議会や大統領にみなさんの望みと感謝を伝えます」
電撃訪問による直談判で、アメリカから長期支援の約束を得たゼレンスキー大統領。
FNNの直撃取材に、緊張の表情から安堵(あんど)の笑顔に。
その後、帰国の途に就いた。
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