新型コロナウイルスの猛威が止まらない。
中国で新たに、日本人男性が犠牲になったことがわかった。
新型コロナの感染拡大が続く中国で、SNSに最近投稿された動画。
大きな建物を取り囲むように長蛇の列ができている。
本来は人が行列を作るような場所ではない。
動画撮影者「みな“薬工場”に 鎮痛剤を買いに来ている! これはものすごく異常だ!」
薬不足の深刻化を受け、人々は薬局だけでなく、ついには薬の製造工場にまで直接並ぶようになった。
ゼロコロナ政策の崩壊が引き金となった、中国国内の混乱。
新たに現地にいる日本人にも、新型コロナ感染との関係が疑われる死者が出ていたことが明らかになった。
松野官房長官「これまでに、直前の検査結果が、新型コロナ陽性で死亡した邦人が1人いると承知しています」
死亡したのは重慶市在住の40代の日本人男性。
19日に死亡が確認されたという。
コロナ政策の大転換から、およそ半月。
今の中国はどうなっているのか、FNNの記者が北京の街を取材した。
向かったのはフードコート。
満席というわけではないが、多くのお客さんでにぎわっていた。
同じ場所で撮影したおよそ10日前の様子と比べてみると、人出は戻っているように見える。
北京市民「もう『陽性を経て健康』です。以後はもう大丈夫だと。周りの友だちもほとんど『陽性を経て健康』か『陽性中』。でも症状はみんな重くないです」
表面上は元に戻りつつある日常生活。
さらにSNSでは、中国流のウィズコロナ術ともいえる変わった光景が投稿されていた。
ぶら下げられた4つの点滴。
見れば、その点滴をした4人がマージャン卓を囲んでいた。
別の動画でも、点滴をしながら巧みにマージャンパイをツモっていた。
この動画のタイトルは、ずばり「陽性が4人。ちょうどマージャンができる!」。
こうした動画に賛同する書き込みも見られた。
「点滴マージャン」という新たなウィズコロナが見られた一方、中国におけるコロナ感染の危機的状況は、さらに深刻化しているとみられている。
イギリスの調査会社が示した試算によると、中国における現在の新型コロナによる死者は、1日あたり5,000人以上、感染者は100万人以上としている。
また、香港メディアは、中国当局が地方都市にいる医師や看護師数百人を北京に動員したと報道。
当局は、政府・共産党の機能が集中する首都の防衛を優先したようだと伝えている。
FNNプライムオンライン
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