記録的な物価上昇が続く中、日銀は金融政策決定会合で、いまの大規模な金融緩和策を修正することを決めました。
事実上の利上げに、市場には大きな衝撃が走りました。日銀が金融政策を修正、これにより金融緩和が縮小される見通しです。
日銀は金融政策決定会合で長期金利の変動幅を、これまでのプラスマイナス0.25%からプラスマイナス0.5%に拡大することを決めました。これにより、長期金利が上昇する可能性があり、「事実上の利上げ」となります。
日銀のサプライズともいえる決定を受け、金融市場にはショックが広がりました。長期金利が上昇し、円相場は日銀の発表直後の正午すぎから一気に円高に進み、およそ4か月ぶりに一時、1ドル=133円台をつけました。
また日経平均株価も急落し、一時は800円を超える下げ幅となりました。
この日銀のサプライズともいえる決定を受け、市場は株・為替ともに大荒れの展開となっています。
街の人「年末を迎えるにあたって、良い方向の兆しがみえたらいいな」
このところ、円安が落ち着いていたタイミングでの日銀の今回の決定に、ある市場関係者は「市場が金融政策の修正を催促する前に効果的なタイミングを狙い、利上げに踏み切ったのでは」と話しています。
20日午後の黒田総裁の会見で、今回の決定をどう説明するのか注目です。
(2022年12月20日放送)
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