岸田文雄総理大臣にも「政治とカネ」の問題が浮上しました。文春オンラインは、岸田総理が宛名とただし書きが書かれていない大量の領収書を提出していたと報じました。
■岸田総理 94枚“空白領収書”提出か
岸田総理:「(Q.違法領収書疑惑が報じられています。ご自身で問題があったとお考えでしょうか?)今、確認中です」
岸田総理に浮上したのは“公職選挙法違反の疑い”です。問題とされるのは、去年10月の衆院選の「選挙運動費用収支報告書」に添付された領収書です。
「文春オンライン」によると、およそ270枚の領収書のうち、宛名が空白だったものが141枚、およそ58万円分。ただし書きが空白だったものが98枚、およそ106万円分。さらに、宛名とただし書きがともに空白だったものが94枚、およそ9万5000円分、提出されていたといいます。
公職選挙法では、宛名についての規定はないものの、選挙運動に関するすべての支出について、金額、年月日及び目的を記載した領収書などの提出が義務付けられています。
総理周辺:「不正な支出はないから、それをきっぱり説明するしかない。必要であれば修正するかもしれない」
■松本総務大臣も 収容人数超“パーティー券”
「政治とカネ」の疑惑は、他にもあります。
松本剛明総務大臣:「日々、緊張感を持って全力で職務に取り組みます」
辞任した寺田氏に代わって、新たに就任したばかりの松本総務大臣。政治資金パーティーで、会場の収容人数を大幅に超えるパーティー券の購入があり、政治資金規正法に違反するのではないかとの疑惑が浮上したのです。
松本総務大臣:「私ないし関連する私の団体においては、政治資金については、法にのっとって適切に処理をしていると承知しております」
松本大臣は、具体的な事実関係については明言を避けたうえで、疑惑を否定しました。
■本会議中に…松本大臣“目をつむりウトウト”
しかし、国会では、22日も野党の厳しい追及が続きました。
立憲民主党・小沢雅仁参院議員:「岸田内閣に対する国民の信頼は、完全に失墜しました。岸田内閣は即刻“総辞職”すべきです」
日本共産党・紙智子参院議員:「異常事態であり、総理の責任は重大です。もはや総理、“総辞職”をすべきではありませんか」
岸田総理:「松本大臣について、指摘されている事項については、まずは本人から適切に説明すべきものであると考えております」
その松本大臣、本会議中に目をつむり、前後にコクリコクリ。岸田総理の答弁中にも…。お疲れ気味なのでしょうか。
岸田総理:「総理大臣として決断と実行を積み重ね、一つひとつ結果を出すことが、結果として国民の皆さんからの支持につながる。このように考えています」
■政治ジャーナリスト「ダメージは小さい」
岸田総理にもつきつけられた“政治とカネ”の問題。政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、次のように話します。
田崎氏:「僕は状況を説明すれば、ダメージは小さいのではと思う。今、この時期は自民党議員にとっては、最も権力のうまみを知る時期。予算の分配とか。かつ選挙もないから、岸田さんを降ろす必然性も今のところない」
(「グッド!モーニング」2022年11月23日放送分より)
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