政治資金問題に揺れる寺田総務大臣の更迭について、岸田総理大臣は早ければ20日中にも判断するとみられています。
20日に地元の広島から帰京した寺田総務大臣。新たな疑惑が浮上したのは17日のことでした。
立憲民主党・奥野総一郎衆院議員:「政治と金の疑惑の見本市じゃないですか」
寺田稔総務大臣:「しっかりと調べさせて頂きます」
国政選挙を所管する総務省のトップ・寺田総務大臣。去年に行われた衆院選の公示日、寺田大臣が公職選挙法に違反して選挙運動をした地方議員にポスター貼りの報酬を支払ったという疑惑が報じられたのです。
選挙初日の出陣式。演台の横で拳を上げるのは、ポスター張りの報酬を受け取っていた選対幹部を務めた市議でした。
寺田稔総務大臣:「のぼりを持っていたりとか、それは選挙運動ということになるとは思うが、すべてについて確認したわけではないが確認させて頂こうと思う」
寺田大臣を巡っては、これまでも…。
立憲民主党・後藤祐一衆議院議員:「会計責任者として岡田峯幸氏の氏名と捺印(なついん)があります。これ亡くなった後でおかしいですよね。亡くなった方が捺印したことになります」
政治資金収支報告書で会計責任者として押印している人物が作成日より前に亡くなっていたことなどが問題視されています。
寺田稔総務大臣:「ミスが生じたことについては私としてもおわびをしなければいけない」
相次ぐ疑惑に地元の有権者は…。
地元の有権者:「辞めなきゃいけんじゃろうね。ものの言い方とか見てたらがっかりした。もっとええ先生じゃ思ってた」「一回、痛い目にあった方がいい。やっぱり火のないところに煙は立ちません」
岸田総理大臣は政権幹部らと協議したうえで、寺田大臣を更迭するかどうか判断するものとみられます。
国会では21日から第2次補正予算案の審議が始まりますが、国会運営への影響は避けられない情勢です。
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