ウクライナと国境を接するポーランドにミサイルが着弾し、死者が出たと現地のメディアが報じました。AP通信は、アメリカ政府高官の話として、着弾したのはロシアのミサイルだと報じています。
■ポーランド 安全保障会議を緊急招集
米国防総省 パット・ライダー報道官:「ロシアのミサイル2発が、ウクライナ国境付近のポーランド国内に着弾したとの報道を承知しています。現時点では、これらの報道を裏付ける情報はありません。さらに調査中ですので、最新情報を提供できるようになったら必ずお伝えします」
ポーランドメディアによりますと、ウクライナとの国境近く、ルブリン州プシェボドゥフに15日、ミサイル2発が着弾し、2人が死亡しました。
これを受け、ポーランドの政府報道官はツイッターに「ポーランドは臨時の国家安全保障会議を緊急招集した」と投稿しました。
AP通信は、アメリカ政府高官の話として「着弾したのはロシアのミサイルだ」と報じています。
■インフラ攻撃 侵攻以来“最大規模”
ウクライナでは15日、首都キーウなど複数の都市がロシアのミサイル攻撃を受けました。キーウでは、中心部の住宅にもミサイルが命中したとみられ、少なくとも1人が死亡したということです。
ウクライナ側は、エネルギーインフラに対する攻撃としては、侵攻開始以来、最大規模だとしています。
アメリカのブルームバーグは、ウクライナ軍報道官からの情報で、ロシアがおよそ100発のミサイルを黒海やロシアのロストフ州、カスピ海から発射したと報じています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領:「ロシアのミサイルが友好国のポーランドを直撃した。ロシアのテロがさらに進むのは時間の問題だ」
■攻撃と認定の場合…焦点は“NATOの対応”
ポーランドのミサイル着弾を巡っては、ポーランドがNATO(北大西洋条約機構)の加盟国であることが、今後の重要なカギとなります。
ロシア軍が発射したミサイルが誤って着弾した可能性はありますが、「ロシアから攻撃を受けた」とポーランドが認定した場合、NATOがどう対応するかが焦点となります。
(「グッド!モーニング」2022年11月16日放送分より)
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