パリ郊外のシャルル・ド・ゴール空港。トイレでひげをそっているのは、イラン出身のメフラン・カリミ・ナセリさんです。
実に18年をこの空港で過ごしたナセリさんが今月12日、亡くなっていたことが分かりました。
空港の報道担当者(CNNから):「彼は象徴的な人物でした。私たちは彼に愛情を持ち、何年も気にかけてきました」
反政府運動に関わったとして、イランを国外追放されたナセリさん。必要な書類を所持しておらず、各国から入国を拒まれ、1988年から空港で生活するようになりました。
ナセリさん:「こんな状況で11年も生きられる人はいないと思います。私は移民としては異例のケースです」
その後、各国のメディアに報じられ、一時は世界的に注目される存在になりました。
スティーブン・スピルバーグ監督が手掛け、トム・ハンクスが主人公を演じた映画「ターミナル」は、ナセリさんをモデルにしたとされています。
2006年に病院に搬送されるまで空港で過ごしたナセリさんは、老人ホームで暮らしていましたが、9月中旬に空港に戻り、ホームレスとして生活していたということです。
(「グッド!モーニング」2022年11月15日放送分より) (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
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