ものづくり先進県岡山をＰＲしようと、県内の企業の優れた技術や製品を一堂に集めた大規模な展示商談会が、１１月１日から岡山市北区で始まりました。狙いは、販路拡大や優秀な人材の確保です。
「おかやまテクノロジー展」は、岡山県などが６年前から開いているもので、２０２２年は１８６の企業や団体が出展し、製品や技術を来場者に売り込みました。
赤磐市の企業が、名古屋市の企業と共同開発したドライブシュミレーターです。車の動きが細かいところまで再現され、本物に近い走行感覚を体験できるため、プロのレーサーも練習で使用しているといいます。
（ラピート 重友祥吾専務）
「より実車に動きを近づけている。あえて軸を減らして、後ろをエアダンパーを使うことで、ドライビングの俊敏さを再現できる」
さらに、こちらは…
（戸田奈沙記者）
「通常台車は、このように車輪が４付いていますが、こちらの商品は、キャタピラになっていて、デコボコ道でもスムーズに物を運ぶことができます」
車輪ではなく、ベルトタイプにすることで、芝生の上や雪道も、少ない揺れで走行できる最先端の台車です。
岡山県は、経済規模を示す県内総生産のうち、製造業が占める割合が２８．６％と全国平均を大きく上回る「ものづくり先進県」です。
（戸田奈沙記者）
「会場にはたくさん高校生が見学に訪れていて、実際に最新技術を体感しています」
展示会では、次世代の製造業の担い手の育成も期待されていて、県内の高校生約１１００人が最新技術を体感していました。
（溶接を体験した高校生は…）
「緊張感が違った。学校の先生だと、ミスしても、怒られるだけだけど、プロの前だと失敗してはいけないと思って緊張した」
（松正工機 田井 翔さん）
「楽しいと思って頂けたら嬉しい。溶接は経験しないことなので、うちの会社はこうやって溶接していると見てもらって、（会社に）入ってほしい」
この展示商談会は、２日まで岡山市北区のコンベックス岡山で開かれます。
