韓国・ソウルの繁華街、梨泰院の転倒事故から1週間以上がたち、国の哀悼期間は過ぎたものの、現場では花を手向ける人が後を絶たず、韓国社会の傷は癒えていません。
156人が死亡した梨泰院の転倒事故から5日夜で1週間がたちましたが、6日も現場近くでは多くの人が訪れ、花を手向け祈りを捧げています。国が定めた哀悼期間は5日まででしたが、追悼の動きが続いています。
周辺では多くの店がまだ閉まったままで、街中には追悼のメッセージがあちこちに貼り出され、本来、賑わうはずの週末の梨泰院はひっそりと静まりかえっていました。
現場を目撃した人や友人を失うなどした人たちが心理的なショックから体調不良を訴えるケースも増えています。犠牲者が出たソウル市内の大学に通う日本人留学生は、「生徒や先生が授業中に泣き出すこともある」と話し、韓国社会が負った傷は今も癒えていません。
尹錫悦大統領は、関係部署に対し事故のショックで体調不良を訴える人たちへの心のケアを充実させるよう指示しています。
(2022年11月6日放送)
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