マスクの着用を拒否し、飛行機を緊急着陸させた罪などに問われている男の裁判が開かれ、検察は懲役4年を求刑しました。
起訴状などによりますと、元大学職員の奥野淳也被告(36)はおととし9月、マスクを着けずに飛行機に搭乗して乗客とトラブルになり、謝罪させるよう大声で要求して客室乗務員の腕をねじり上げ、緊急着陸させた罪などに問われています。
これまでの裁判で奥野被告は無罪を訴え、弁護側は「社会の不寛容が、被告をトラブルに巻き込んだ」と主張していました。
検察は26日、「マスクの不着用に名を借りて我欲を押し通し、1時間にわたって客室乗務員の業務を妨害し、緊急着陸までさせた悪質な犯行」と指摘。「被告に反省はなく、徹底した矯正教育が必要」として、懲役4年を求刑しました。