「ダイエット効果がある」などとして国内未承認の医薬品成分が含まれたゼリーを販売した疑いでベトナム国籍の女が逮捕されました。
医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されたのは東京・豊島区に住むベトナム国籍のリ・ティ・キム・ジャン容疑者(31)です。ジャン容疑者は今年7月、厚生労働省の承認を受けていない医薬品成分『シブトラミン』を含む「デトキシレットゼリー」30本をインターネットオークションを通じて愛知県の男性に約7000円で販売した疑いがもたれています。
シブトラミンには食欲を抑制する作用があり、アメリカでは一時肥満治療にも使われていましたが、心拍数の増加や血圧上昇などの副作用があり、54人が死亡するなどの健康被害が報告されたため販売が中止されています。
MBSは今年6月、ダイエット目的で同様のゼリーを食べて体調不良を起こしたと訴えるAさんから話を聞きました。
(ゼリーを食べた34歳の女性)
「(食べると)冷や汗がすごくて、息もできないくらいの動機とか息苦しさがあった。(Q実際に食欲はなくなる?)全然なくなります。本当に何も食べられないときもあったし」
ゼリーはカカオ味やセロリ味で天然由来成分から作られたと書かれています。箱の中にはベトナム語で「5kgから15kg痩せる」と書かれた保証書が入っていて、Aさんは12日間で4kg以上痩せたといいます。
Aさんは、動画配信でゼリーを宣伝していた福岡県の女性から購入したということで、取材班がその女性を直撃取材すると、動画配信者の女性は「ゼリーは知り合いのベトナム人から仕入れ、これまでに数百箱を販売した。シブトラミンが入っているとは知らなかった」と話しました。
(動画配信者の女性)
「私、今回わかったことがあって、たぶん騙されていたんですよ、ベトナムから」
今回逮捕されたジャン容疑者は警察の取り調べに対して「ゼリーの中にそのような成分が入っているとは知りませんでした」と容疑を否認しているということで、警察はゼリーの入手経路などについて捜査しています。
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