河野デジタル相が、2024年秋をめどに健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一本化した「マイナ保険証」に切り替える方針を発表しました。事実上、マイナンバーカードの取得が義務化となるこの方針に、様々な声があがっています。
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「マイナ保険証」の受け止めは、人それぞれでした。
“マイナ保険証”に反対 主婦(70代)
「私は反対です。顔写真が写っているものを必要でもないところへは持ち歩きたくはないですね。病院へ行くだけだったら保険証だけ」
“マイナ保険証”に賛成 会社員(40代)
「いろいろなカードとか手帳とかがばらばらよりも、一つに統合されたほうが個人的には楽でいい」
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14日、河野デジタル相は会見を行いました。
河野デジタル相
「マイナンバーカードの取得の徹底、カードの手続き様式の見直し、この検討を行った上で、2024年度秋に現在の健康保険証の廃止を目指す」
2024年の秋をメドに健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一本化した「マイナ保険証」に切り替える方針を発表しました。
政府は、今年度中にほぼ全国民へのマイナンバーカードの交付を目指しています。しかし、10月10日時点で、マイナンバーカードの申請は国民の56.1%にとどまっています。
現行の健康保険証を廃止することで、マイナンバーカードの取得が事実上義務化されることになりますが、まだマイナンバーカードを持っていない人からは、不満も聞かれました。
マイナンバーカードを持っていない主婦(30代)
「今の保険証でも特に不便がないので、このままでも大丈夫なのかなと。あと、マイナンバーカードの番号が他の人に知られてしまうのがちょっと怖いので。やめてほしいなというのが一番ですかね」
会見では、マイナンバーカードを持っていない人への対応についても質問がでました。
――マイナンバーカードを取得しない人が医療機関を訪れた際にどう対応するか?
河野デジタル相
「2024年秋に保険証を廃止するということを目指してまいります。ご理解がいただけるようにしっかり努力をしていきたい」
取得を促せるよう努力したいと話しました。
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マイナンバーカードを保険証として使うには、専用の機械が必要です。しかし、厚労省によると、使用できる医療機関は、まだ全体の3割ほどとなっています。
すでに専用の機械を導入している医療機関の医師は、「マイナ保険証」のメリットは、現行の健康保険証だけでは把握できない情報を得て、診察に生かせることだといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道医師
「健康診断の結果や薬の情報も、本人の同意があれば取り出すことができる」
一方で懸念もあるといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道医師
「読み取り機器は、今のところ1台しかありませんし、機械が調子悪くなった時、通信が調子悪くなった時の、別の方法での純アナログ的な確認方法を用意しておかないと、やっぱり不安だということ」
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14日の会見で、河野デジタル相は運転免許証についても言及しました。2024年度末としていた、マイナンバーカードと運転免許証との一体化の時期を、前倒しする考えを示しています。
(2022年10月13日放送「news every.」より)
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