兵庫県明石市の泉房穂市長が、半年後の任期満了をもって政治家を引退すると表明しました。先ほど開かれた会見では、暴言の責任を取るためだと話しました。
【明石市 泉房穂市長】
「今回の暴言の責任をしっかり取りたいという思いから、政治家を引退したいと考えております」「正直言いますが、議会の全員といいませんが、要は怒りが爆発してしまった。11年半に及ぶ積もり積もった怒りが爆発したということでございます」
12日の市議会で突然、政治家引退を表明した、明石市の泉市長。議会では12日、SNSに法人市民税のデータを無許可で公開したことや、コロナ支援のクーポンに関して「独裁的行為」が行われたとして、泉市長に対する問責決議案が提出。賛成多数で可決されました。
泉市長は、この問責決議を提出する会派の議員に対し、「賛成するなら覚えておけよ」とも発言していました。
【明石市 泉房穂市長 午後5時40分ごろ】
「4年前の一件があり、多くの市民の期待を頂きながらこの間やってまいりましたが、今回お三方に対して暴言をはいたのは事実。言い訳する気もありませんし。そういう意味では責任を取るしかない。責任の取り方につきましては4年前は辞職をしたが、結果的にその後出直しとなりましたが、そういうことを繰り返すのではなくて、今回政治家を辞めるということが責任の取り方だと思っております」
「市長もあと半年で辞めますし、他の選挙も出ない、今後は政治家・泉じゃなくて、心ある政治家をつくっていく方向でしっかり頑張りたい。政治と関わるつもりはありますので、引き続き政治家としてのプレーヤーとしてではなくて、応援団として今の政治、明石その他を含めてしっかりと応援というか、政治を良くしていきたいというのは変わっていません。プレーヤーは終わり、これからは応援団」
明石市民は…
【男性】「えらいことですね、私、泉さんの大ファン。それは困りますね」
【女性】「もうちょっと続けてもいいんかなと思います。明石の人みんな好きなんじゃないんかな。子供いる人は特に」
【女性】(Q:任期満了で政治家引退する)「ショックですね、びっくりしました。ずっと明石に住みたいと思っていたので、次の人も今みたいに福祉を重視した政策をする人だったらいいな」
【男性】「ものをはっきり言う人やから、ある意味いいんじゃないかなと思っていたんで」
泉市長は、過去に一度辞任したあとに、再出馬したことがありました。本当に引退なのか、改めて問われると、
【明石市 泉房穂市長】
「何があっても出ないです。それが一番大きいのは、責任の取り方が大事で、後が無い状況の中で今回ですから、前回と同じように声がかかっても出るようなことしないです。そんな人生歩まないです」
【川崎記者 最新情報リポート】
ついさきほど、泉市長による会見が終了しました。泉市長といえば、議論が白熱すると激しい口調で話すことも多い政治家ですが、政治家引退を発表した直後の会見では淡々とした口調で説明を続けました。
暴言を受けた側である榎本議長は、「驚いた。責任を取る必要ある中で、一番重い取り方をした。それだけ重い話だったといことではないか」と話しました。
12日朝から議会関係者を取材していましたが、大きな動きがある、という話が出ていました。会見で泉市長は10日に政治家引退について決断したと話されたのですが、実は泉市長、議会の前日11日に急遽休みを取っていまして、その1日の間に関係者に報告していたのではないかと考えられます。そして今後についてですが、来年春までの市長の任期はまっとうすると言っていて、その後についてはプレーヤーではなく、政治家を育てる側に回りたいと語っています。今後の泉市長の動向や明石市議会の対応が注目されます。
カンテレ「報道ランナー」2022年10月12日放送
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