中国の裁判所は巨額のわいろを受け取ったなどとして、習近平国家主席の政敵とされた公安省の元次官に執行猶予付きの死刑判決を言い渡しました。5年に1度の共産党大会を来月に控え、党内の引き締めを強めているものとみられます。
元公安省次官の孫力軍被告は、2001年からおととしまでの間に6億4600万元あまり、日本円でおよそ130億円のわいろを受け取った罪などに問われています。
中国東北部・吉林省の裁判所は23日、「職権を使って事件の処理に介入するなど、国家と人民の利益に重大な損失をもたらした」などとして、孫被告に執行猶予2年がついた死刑判決などを言い渡しました。
孫被告をめぐっては、逮捕に先立ち、「政治グループを作り、政治的野心を極度に膨らませた」などとして、中国共産党の党籍はく奪の処分を受けていました。
その「政治グループ」の一員とされた元公安相の傅政華被告にも22日、執行猶予付きの死刑判決が言い渡されていて、「習近平主席に対立する勢力として、このグループが標的にされた」という見方がでています。
習主席が異例の3期目を目指す5年に1度の共産党大会を来月に控え、「政敵」とみなす人物を次々に排除し、党内の引き締めを強めているものとみられます。
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