17日、四国沖の上空を飛行していた全日空機が、緊急事態を宣言するトラブルがありました。機内では、酸素マスクが出て、機体が急降下し、一時騒然となりました。
■搭乗客「墜落する時はこんなもんか…」
17日、沖縄の宮古空港から羽田空港に向かっていた、全日空88便の機内の様子です。
四国沖の上空で「台風外側の雲」に突入した5分後の出来事でした。
緊急アナウンス:「ただいま、緊急降下中。マスクを強く引いて、着けて下さい」
緊急アナウンスとともに、降りてきた酸素マスク。実際に搭乗していた客は、次のように話します。
安藤正弘さん:「前触れがなかったので。揺れたり変な音がしたりとかなく。(酸素マスクが)突然、ボンと落ちてきて、放送が始まったので。それこそ、マスクの故障かな?と思った。事態は分からなかった」
装着を促すアナウンスと同時に、機体は急降下したといいます。
安藤さん:「降下している間の音と緊急放送と、マスク着けてる以外、情報がない状態。その時は怖かったのもありますし、墜落する時ってこんなもんなのかなと考えました。無事に、どこでもいいから、とりあえず着陸してくれ」
機長アナウンス:「与圧装置、空気の調整をする機械の調整ができなくなり、緊急降下を開始しました。現在、皆様は安全な高度に達しております。酸素マスクを取って頂いて結構です」
全日空機は緊急事態を宣言し、行き先は羽田から伊丹空港へと変更。全日空によると、装置に不具合の表示は出ましたが、実際の機内の気圧環境には問題がなかったといいます。
恐怖にさらされながらも、安全に着陸した後の機内では…。
安藤さん:「伊丹に着いた時は、本当にホッとした。周りの方からも拍手も起きてましたし。安堵(あんど)した感じだった」
乗客乗員248人に、けが人はいなかったということです。
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