中国と韓国の間で歴史問題が再燃しています。中国の博物館で展示された韓国の年表から「高句麗」と「渤海」という2つの国が消されていることが判明、韓国側が猛反発しました。
中国・北京で7月に始まった日本・中国・韓国の国立博物館による青銅器の特別展。東アジア3か国の友好が深まるはずの場で、ある歴史問題が再燃しました。
韓国 YTNのニュース
「中国の博物館が韓国史から高句麗と渤海を故意に抜いたことが分かり、歴史歪曲論争が起きています」
古代に朝鮮半島の北部や中国の東北部に勢力を広げた「高句麗」。そしてその高句麗が滅んだ後成立した「渤海」が年表から消えたというのです。
記者
「こちらは韓国側が事前に中国側に提出した韓国の年表を再現したものです。漢字で『高句麗建国』、そして『渤海建国』と書かれています」
しかし実際に北京で展示された年表では、「高句麗」と「渤海」という表記はどこにも見当たりません。
これについて韓国の国立中央博物館は「中国側が編集して作成した」とし、怒りをあらわにしました。
韓国 国立中央博物館
「今回の中国側の態度は信頼関係を傷つけるもので非常に憂慮される。即刻の修正と謝罪を強く要求した」
今回問題となった「高句麗」をめぐっては、実は18年前にも中国の国営メディアが「中国の地方政権だった」と報道したことなどで韓国側が激高。「高句麗を中国の歴史に加えようとしている」などと反発し、外交摩擦にまで発展しました。
燻っていた両国の歴史問題に今回再び火がついた形ですが、中国政府の反応は・・・。
中国外務省 毛寧報道官
「高句麗の問題は学術的な問題なので、学術の場で専門的に議論すればよく、政治化する必要はない」
今回の件に韓国の市民は・・・。
ソウル市民
「とんでもない!歴史的な証拠を出して話すのが正しいと思います」
「韓国の歴史は韓国の歴史として尊重し認めてほしい」
韓国外務省は「歴史問題は我が民族のアイデンティティと関連した事案」だとして、「外務省レベルでも必要な措置を取っていく」と説明しています。
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