23日、立憲民主党の旧統一教会被害対策本部が招いたのは“宗教2世”の女性です。
旧統一教会“2世”元信者の女性:「私は統一教会の2世信者として育てられ、現在は脱会し、一般人と結婚しております。隣にいるのが夫です。親が今回(山上容疑者)の事件同様、高額な献金をしていたせいで私は生まれたころから貧しい家庭環境で育ち、学生時代もそれを理由に長期にわたっていじめを受けていました」
女性は高校生になってからはバイトを始めましたが、その給料も親が献金してしまったといいます。さらに…。
旧統一教会“2世”元信者の女性:「高校時代に介護が必要になった祖母に対し、家族が暴言暴力をふるうようになります。その暴言暴力を見て、教義が語っている“真の愛”“家庭がすべて”そのような教義にあまりにも家族が矛盾している状況を見て、少しずつ疑問を抱いていきました」
女性は2016年ごろに脱会しましたが、両親は現在も熱心な信者で、政治家とのつながりもあったといいます。
旧統一教会“2世”元信者の女性:「父は元教会長をしていました。母は婦人部長や伝道部長などを請け負い、政治の面でも、教会から出馬した議員の選挙活動を手伝ったり、ウグイス嬢をしたりしていました。自分が高校生くらいの時だったので2010年から2011年ごろだったと思う」
親が選挙を手伝っていた議員は現在は三重県議を務める自民党の議員。
当時は市議会議員選挙に立候補していたと言います。
そして女性は、旧統一教会が政治に関わる理由も聞かされていました。
旧統一教会“2世”元信者の女性:「なぜ、それ(政治への関与)をしないといけないのかというと、礼拝でそのような内容を言われますし、政治と宗教、統一教会が一つにならなければならないとか、政界にどんどん統一教会の原理を知っている人を送り込んで、もちろん建前的にはそうやって良くしていこうと教会の平和の思想を持ってる人を(政界に)送り込むことで、社会全体を良くしていくんだという建前で聞いています」
その一方、信者だった当時は、政治や法律に対して独特な見方をしていたと話しました。
旧統一教会“2世”元信者の女性:「本当に法律に違反しているし、詐欺まがいのこともしていますし、ただ、自分自身がいた立場としてはそうは思っていなくて、教団の人間たちはそういう法律とかそれ自体も、表現がちょっと馬鹿らしいが『サタンが法律を作っている』とか。教団のもの以外はすべて悪とされているので、正論を持ってきても意味がない、話が通じない部分があって」
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