新型コロナウイルス感染者の自宅療養者が増加する中、神奈川県は療養者の健康観察について“ある見直し”を行いました。
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■自宅療養者の健康観察 神奈川県は対象を絞り…
日本テレビ・岩本乃蒼アナウンサー
「新型コロナの自宅療養者の健康観察。神奈川県はこれまで、すべての人に連絡をとっていたんですが、9日から対象を『2歳未満の子供、もしくは65歳以上の高齢者』、『40歳から64歳までで基礎疾患がある人』、『年齢にかかわらず妊娠している人』に絞ったんです。どうして変更したんでしょうか」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「全国の自宅療養者は154万人(今月10日時点)を超えていて、過去最多なんですね。神奈川県では10万人を超える日もあったんです(先月29日時点)。こうした状況を受け、『重症化リスクの高い人に重点的に対応するため』また『限られた医療資源を必要な人に回すため』に健康観察の対象を変更したと、神奈川県の担当者は話しています」
(※全国の自宅療養者 今月10日時点・厚労省:154万4096人 神奈川の自宅療養者 先月29日時点:10万7598人)
「実際、対象を変更した9日以降、神奈川県が健康観察している自宅療養者の数は大幅に減って、17日時点で半数以下になりました」
■対象外れた自宅療養者へのフォローアップ「コロナ119」
岩本
「神奈川県にお住まいの廣瀬さんも自宅療養されていましたが、その時、どうでしたか?」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「僕がコロナになった時には、健康観察のために毎日連絡を頂きました。体調が悪くなった時は、連絡いただけるのはうれしいなと思いましたけど、体調がよくなってからは、対応していただく方の負担も考えると、毎日連絡を頂くのは申し訳ないなと感じることはありましたね」
岩本
「一方で、健康観察がないと、不安に思う人もいるかもしれませんよね」
小栗
「そこで、対象を外れた自宅療養者へのフォローアップとして、体調が悪化した場合には、24時間対応の『コロナ119』という専用のコールセンターに連絡するよう、県は呼びかけています」
■実態に即し自治体が率先して見直し?
小栗
「今回の変更について神奈川県の黒岩知事は、『感染者の全数把握は、岸田首相も見直す方向性だと受け止めている。これからは、一般診療の中でコロナを診ていく流れを作っていかないと』などと話しています」
岩本
「実態に即して、自治体が率先して見直したということなんですね。廣瀬さん、どうみますか?」
廣瀬さん
「日常的にコロナになる人が多い中で、リスクが少ない人を把握することや、その対応によるコストは計り知れないと思うので、簡素化して、必要な部分に集中するのはいいなと思いました。また、国の動向を待つのではなく、県単位で先にどんどん動いていくというのは、県民や医療従事者の環境整備にとってもいいので、どんどんこういったアクションが増えるといいなと思いましたね」
(2022年8月18日放送「news zero」より)
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